ちょっと私の黒歴史を聞いてくれ

日暮 千疾

爆発した運命の出会い

 やーやーお久しぶりです。仕事が忙しくてブログ放置してました、なんてことはなく、前回言ってた新作の乙女ゲーを元気にたっぷり堪能してただけです。これぞ真性モテないオタ女クオリティですね。


 そんなこんなな非モテの私ですが、最近ちょっと色々思うことがありまして。

 ようやく自分の過去と向き合える気持ちっつーのが持てたので、ネタとしてその過去を振り返ってみようと思います。なんで暇な人はちょっと私の黒歴史を聞いてくれ。


 当時、私は乙女ゲーにどっぷりハマっていた。それはもう今考えるとドン引きするほどに。まあ、今も変わらないんですがね? でもその当時っつーのがリアル厨房なんで今思うと常軌を逸しているっていうか……。しかもちょうど受験と重なり、大好きな乙女ゲーが思う様に出来なくなってて。鬱憤だけが溜まっていき、隣の市の高校に入学するのをきっかけにそれが爆発したんですよ。


 ええ、間違った方向に。


 通う高校がちょっぴりいいとこでして、こう、レベルが高い感じなんですよ。

 ええ、もちろん私立です。そんな裕福な家じゃないんですが、進学するにつれ薄れるどころかますます濃くなるモテない女独特の屈折した陰気を親が心配してちょっと頑張ってくれたみたいです。

 当時はいじめとかの心配だと思ったんですが、この前、酒盛りしてる時にぽろっと暴露しやしたよ。あの高校、就職に 有 利 らしい(笑) 

 どうやら親は、手に職をつけて結婚しなくても食っぱぐれない様にと、そこを心配した結果みたいっす。聞いたとき爆笑しちゃいましたよ、そこまで考える位、非モテオーラ凄かったのかと(笑) ま、確かに資格取得選択凄かったけど。


 おっと話し脱線しまくった。

 そんな地元ではいいとこでちょっと有名な高校なもんで、厨房な自分は痛い考えしちゃんですよ、ええ。


 入学したらその高校で リアル乙女ゲー をするって。


 はい……。十分痛い妄想だってわかってます。苦情は当時の私にお願いします。もう自分で理解してるので勘弁してください。


 でも当時の私も自分のスペックはちゃんと理解してたんです、なぜ非モテなのかも。

 俗にいうオタでデブス、コミュ力皆無だから、と。そこんとこちゃんと押えて、リアル乙女ゲーでの私の立ち位置設定は、乙女ゲーヒロインのサポート役でした。

 サポート役は幼馴染、隣同士等でなかった場合、友達ポジションの確立が圧倒的に高く、不自然でなく尚且つ間近でヒロインと攻略キャラのイベントが見れるという理由で、です。 


 考えを決めた私の行動は早かった。人生で一番積極的に動いたのは間違いなく、この瞬間から卒業までだ、と言い切れます。

 

 サポート役には何が必要かと、ない頭ひねって模索しましたよ。結果、情報。高域に亘る世情の広さ。実際には高校周辺情報や当時の流行とかなんですが、その時の私にはファッション、流行なにそれ乙女ゲーに関係あるの? なんで立派な高域の認識でした(笑)


 そっから必死になってネットや雑誌、クラスの女子の世間話を盗み聞きしましたとも。雑誌や情報にあったスイーツとか試食、雑誌代、遠征費で、お小遣いとんで乙女ゲーやお菓子買えない事態に陥りましたが……。なんでオサレスイーツって腹に溜まらないのにあんなに高いの? 同じ値段でスーパーで売ってるクッキー缶買えるよ。

 

 そんな感じで入学前の休みを全て消化して、ついに運命のリアル乙女ゲー開始日、胸躍り萌たぎる、高校入学式当日を迎えました。


 自分の教室を探しながらも攻略キャラやヒロインに相応しい人物の品定めをしつつ、無事に自分のクラスに辿り着き、そこで私は、私のリアル乙女ゲーヒロインと出会った。


 教室に入って一番に目が行くくらい、引き寄せる美少女オーラを纏うヒロイン! とにかく綺麗で可愛い、自分が何言ってるか分からないほど、言い表せられないのが悔しいが、そこには完璧な美少女が居たんですってば。正直に言いますがこれは誇張じゃないですよ?


 この上ない最高なヒロイン登場でテンションMAXな自分。しかも運命としか言いようのないことに席が私の前!!! これは天の意志だと、私は春休みにこっそり練習した普通の喋り方で不自然にならない様に前の席に座るヒロインに初接触しましたとも。興奮しすぎて豚っ鼻鳴ったのはここだけの秘密な?


 今思うとまったく普通な喋り方ではなかったが目の前のヒロインは快く、極上な笑顔と一緒に私の言葉に返事をしてくれた。


 「話しかけてくれてすごく嬉しい! 実はすごい緊張してたの、ありがとう。私は国生彩友里っていいます。これからよろしくね、(私)ちゃん!」


 あ、以後(私)はデブスって書きますね。自虐的? ノンノン、真実を正視出来てるだけさ。


 そのままおしゃべりして担任の先生が来てから入学式をして、帰る頃には国生彩友里が私の中でリアル乙女ゲー正規のヒロインに固定された。だって初日なのにメアド交換までし、尚且つこの日喋った人がお互いしかいないという完璧なすりこみ状況である。初日でオタクカミングアウトしても引かないで、逆に今度一緒にやってみたいとのたまう強者であったのもポイントだった。……よく仲良くなれたと今でも不思議だ。


 結局その日は帰ってからずっと国生彩友里とメールしていた。他愛もない事しかお互い送ってないのにメールが初めて楽しいと分かったのもこの日。


 デブスには似合わない可愛い過ぎる制服が憂鬱だった事など吹っ飛んで、私が寝落ちする直前まで考えていた事はヒロイン国生彩友里に見合う攻略キャラ情報を集める事、それだけだった。



 今回はここまで、飲んでた酒が終わっちゃったよ(笑) やっぱ恥ずかしいね~、飲んでないと思い出せないほどの黒歴史だ。もう少し大目に買ってきて続き今度書きやす。

 

 では次回の黒歴史暴露も付き合ってくれる方がいる……のか?(笑) ではノシ

 






──────

現実でこんな迷惑な事をしたら精神鑑定一直線だろうな……。

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