2018年11月29日

 真っ暗な部屋に巨大なスクリーン。映し出された黒髪の少女とくせっ毛の少年はそれぞれセーラー服と詰め襟に身を包んでいて、わけのわからないことを叫びながら両手を振り回していた。

 その手と手がついに繋がれたとき、一閃。ふたりの手は切断され、ぽろりと落ちた。ふたりの関係を断つように、間に三つ編みの女が立っていた。


 場面は移り変わって、教室。その一角で黄緑色に描かれた男子生徒が妙な噂話を垂れ流している。また別の一角でも、つまらない話。ウエダハジメか劇団イヌカレーか、極彩色に踊る空間は美しくもあり、グロテスクでもあった。

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