夏至一過
もう夏至は過ぎたから
日の出が遅くなってきた
変わらない起床時刻が
未明になった。
冬の間はようよう布団を這い出していた時刻が
陽の下に曝されて家から追い出される時刻になった。
夜明けを待ち望んでいた冬が幻のように
一刻も遅い夜明けを願って稜線を見上げる。
もう夏至は過ぎたから
日没も早くなってきた。
自由に昼間を過ごすと
帰宅時刻が日没後になった。
春分の頃は日没よ遅くなれと念じたものだが
夏至の頃は日没よ早くなれと念じていた。
自分の生活に陽が合わせるはずもなく。
陽の巡りに自分が合わせることも億劫で、
ただただ恨み言を唱えながら変わらぬ一日を終えて、また始める。
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