　なんだか気分がよろしくないときは、あたたかい紅茶を淹れる。

　うんとおいしいとっておきの茶葉をたっぷりと、惜しみなく使って。

　まずは薬缶でお湯を沸かす。

　ぼこぼこ鳴ってきたら少し我慢をして。

　大きな泡が全体に立ったら、ティーポットに少し注いで、ポットの中身を出したら茶葉を入れる。

　お湯をごぼごぼと注いだら、ポットにふたをしてタイマーのスイッチを入れて。

　うんと甘いミルクティーにしたいから、カップにはたっぷりの砂糖と牛乳を半ばまで。

　タイマーが鳴ったら、茶こしを通してカップに注ぐ。

　最後の一滴まで、残さずに。

　香りを鼻腔に満たしてから、ほの温かいそれを戴く。

　自分のためだけの、最高のご褒美。

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