「三年に山田って男が居ると、知り合いの娘（こ）からきいたんだけどね？あんたら知っちょる？」

　と、俺達に訊ねてきたよ。

　う～ん、でもさ、『山田を知っている？』と、訊ねられても……山田って名字はごく有り触れた名字だしね！？

　実際俺自身の名字も山田だからね……それに同じ中学で三年山田……？

　ヤンキー連中の中にはいないから……真面目の奴の中にいるのかな？

　と、俺は思ったよ。

　だから俺はその娘（こ）に。

「う～ん、悪いモンの中には山田って俺しかいないから。真面目なモンの中に探せばいるかも知れんけれどね？わしらじゃちょっと解らんよのぉ～？」

　俺はね、先程『三年の山田をしちょる？』と、訊ねてきた娘（こ）と、連れ達に向けて──こんな感じの言葉を言ったんだよ。

　すると一緒にヤンキー娘達をナンパした俺の連れ達も。

「「「あああ、わしらじゃ、解らんのぉ～？」」」

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