エピソードわん

そして・・

ひどいことに、矛盾して、

そういう親は、その溺愛した むすめ

溺愛した むすこ、の、人生に、

きょうみは ない

なんて 矛盾 だろう ・・

その 人間が、ほんとうに 溺愛しているのは、

相手ではなく、自分だからだ。

ほんとうに 愛しているのは

その、 自分 じしん だけ

で あり

どこにも いない むすめなど。

どこにも いない むすこ、など。

そして、その 溺愛された、

むすめは、この世からは けされて

そのおとこの、からだのなかに

きゅうしゅう、される。

りょうどの ように。飲み込まれる。

できあいされた むすこ は

あまりにも 

空虚な、おぞましい、くらい、空虚な、

じぶんに なにも ない

こわいくらいに、認めることが、できない、

くらいに、信じられない、くらいに、

空虚な、・・・

母親の、おなかの、なかに、行く。

そして、息子は、その おなかで、

恐いくらいの、怖いくらいの、

怖い・・・くらいの、虚無感を、みて、

一生をすごす。

その、おなかの、なかから、出られないまま。

おおかみに、飲み込まれた、赤ずきんちゃんの ように。

母親を、満たすものが

むすこしか・・なかった のだ。

たいてい、大人に なれば、

親による、こどもへの、依存は、なくなる。

でも、ときに、こどもの成長など、

まるで、目には 入らない、

自分を、満たしたい、欲が、あとから

あとから、こどもの、成長とは、関係なく、

依存が、終わらない。

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