こう、叫んだ。

後ろのデスクで、おっさんが。 『なんで、おれの、目の前で、そんな、美味しそうなもの!食べるんだよ。』それは、けして、冗談まじりの、じゃない。ほんとうに、怒鳴っていて、ほんとうに、怒りを、だしていて、まじ、だった。まじ、なことに、周りも、ひいていて、みんな、無言だった。そのおっさんは、うしろの、席で、うしろの、おっさんに、言ったんだが、明らかに、それは、わたしの、霊が、あまりにも、美味しそうなものばかり、休憩時間に食べている、『わたしへの』『霊からの』一言、だった。その霊は、続けた。『目の前で、そんな、美味しそうなものを、食べるな!おれは、食べたくても、金が、ないねん、買う金が。』  ふつうなら、いい大人が、いい大人に、キレて、いう内容じゃない。『は?・・・・』で、ある。でも、わたしには、ぴん、ときた。オレの、目の前で??? 食べたのは、わたし。わたしの、目の前に、いたのは、あなた。そう。居たんだ。わたしの、後ろに・・・・こわ。お金がなくなり、死んでいった、ひと。当時は、44だった。皮肉にも、4。死。そのひとが、借りていた、テナント兼アパートには、いま、飲食店が、入っているのだが、その飲食店の、名前が、『四つ葉』と、いう・・・・。わたしには、こう、聞こえる。『死す場』   ・・・・・・・。   4と、いう、アパートでも、避けるような、不吉な数字を、また、なぜ、4あわせの、クローバーと、言うのだろうか。4と、いうかずが、演技がいいなんて、クローバーだけだ。わたしは、わざと、その飲食店に、行ったことが、ある。すごく、すごく、すごく、味は、美味しく、安い!!    でも、ここには、おそらく、いる。わたしは、そこに、入ったとき、なんとも、言えない気分に、なった。落ち着くような、気持ちだ。そして、わたしは、思い出した。この場所には、農機具が、たくさん、収納されていた、と。隣の、この物件を、借りている、団体が、農業を、始めたからだと。ネギ、と、かかれた、旗。わたしが、数年前に、ネギを、栽培して農業をはじめた、ことと、なにか、関係が、あるような、気がした。わたしは、ある、農業の、育成システムの、なかに、組み込まれていて、途中で、脱退したのだが・・・・、あのシステムでいけば、開始当時に、わたしの栽培プランでいっても、ざっと、200万くらいの、初期投資に、融資を、受けなくては、いけなかった。場合によっては、300万以上にも、及んだかも、しれない。他の研修生も、500から、1000万くらい、までの、融資を、受けるのは、通例だった。それは、5年のうちに、無利子で、返していけばよく、5年間は、生活支援が、出るので。ただ、通常なら、100万ちかく、利益が見込める、ネギが、どの年だったかに、大暴落した。補償金も、出なかったらしい。ネギを、軸に、生計を、たててゆくのが、ここらへんの、農業だ。  もしも、その事業に、わたしが、失敗していたら?・・・・もちろん、成功してる、可能性だって、あるわけだが。  霊は、どう、思ったの?わたしが、成功するように、導いたのか・・・・はたまたは、わたしが、事業に、失敗して、いきづまる、筋書きが、霊の、思う、とこだったのか・・・それは、知らないが。わたしは、その年、生まれてから、しょうがいで、いちばん、しあわせ、だった・・・・。なんでか?、は、分からない・・・・。分からないけど、なんでか、あんなに、いじめられて、あんなに、過酷だったのに、人生で、いちばん、しあわせ、だった・・・・。しあわせとは、案外、絵に書いたような、きれいな、すじがき、通りでは、ないものが、しあわせ、なのかも、分からない。もっと、泥臭くて、もっと、人間ぽくって、もっと、もっともっともっと。だめで、いいというか。ダメな、絵にも、価値がある、みたいに。なんだ、この絵、って、絵。下手くそな、絵に。案外、期待通りの、書き方の、期待どおりの、無難な、絵には、価値も、感動も、冒険も、信念も、うすい、ように。

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