第104話チッ! 使えんオーク共め!
ダンジョンから家へと帰った私達はドロップアイテム等の整理をしていた。
因みにボスを倒して二人と一匹がレベルアップした。
名前:ジグルス・エルクーラ(クー)
進化:1
レベル:5/20
性別:女
種族:グール
HP:∞
MP:260→280
物攻:96→108
物防:70→80
魔攻:125→140
魔防:87→96
敏捷:70→80
知恵:430→440
器用:210→225
運 :15→15
武器:黒陽の杖
副武器:
防具:漆黒のドレス
アクセ:闇の指輪
魔法:
闇魔法LV.5→LV.6
魔法名:
ダークボール、ダークアロー
ダークブラスト
武技:
固有技:
称号:
堕ちた魔王、眷属
スキル:戦闘系スキル
【結界LV.2】【魔闘技LV.2→LV.3】
【魔法拳LV.1→LV.2】
ステータスup系スキル
【剛力LV.2】【堅牢LV.1】
【魔術LV.2】【魔坑LV.1】
耐性系スキル
【闇耐性LV.5】【呪い無効】
補助、その他スキル
【不死】【高速再生】
【弱点光】
スキルポイント1500
名前:彼方 瑠璃
レベル:5/20
位階:1
性別:女
種族:人間
クラス:踊り子LV.2→LV.3
HP:410→430
MP:395→410
物攻:160→175
物防:115→125
魔攻:170→185
魔防:123→134
敏捷:185→195
知恵:230→240
器用:195→215
運 :80→80
武器:黒陽の杖
副武器:鉄姫の扇
防具:神捧ぐ舞服
アクセ:功魔のピアス
魔法:
火魔法LV.2、風魔法LV.1
水魔法LV.1、土魔法LV.3
弱体魔法LV.2
魔法名:
ファイアアロー、ファイアブラスト
ウインドカッター、ウォーターブレッド
アースクリエイト、アースブレッド
ウィーク、スロー
武技:
蓮花、炎舞、癒しの舞
固有技:
柔術、流扇、扇刃、不知火、水破
称号:
魅了する者、異邦人
スキル:戦闘系スキル
【闘気LV.5→LV.6】【魔闘技LV.2】
【結界LV.2】【柔拳LV.1→LV.2】
技能系スキル
【魅了(極)】【彫金LV.2】
【集中LV.3→LV.4】【料理LV.4】
【鑑定眼LV.2】【付与LV.2】
【野生LV.1】
スキル補助系
【魔法の片鱗LV.3】
【魔法のコツLV.2】
【鉄扇の天才LV.2】【鉄扇の技巧LV.2】
補助、その他スキル
【天然】【魅惑】
【魔力操作】【MP自動回復LV.2】
スキルポイント2000
名前:キュール
進化:0
レベル:4/20
種族:精霊(カーバンクル)
HP:200→220
MP:300→340
物攻:15→25
物防:25→39
魔攻:15→41
魔防:30→60
敏捷:50→80
知恵:45→55
器用:30→40
運 :80→80
固有技:
【ルビーの護り】、【ルビーの癒し】
スキル:戦闘系スキル
【噛みつき】【体当り】
補助、その他スキル
【危機察知LV.3】
【MP自動回復LV.1→LV.3】
【ルビーの加護】
他の皆は戦闘にあまり参加しなかった為レベルアップ無し。レベルアップした皆も新しいスキルは無かったので割愛。瑠璃だけは水転流の技がスキルとして覚えていた。
そして、今回の私の【喰吸】の結果はこれだ!
【凪ぎ払い】【一閃】【疾風突き】
武技以外は収穫無し。チッ! 使えんオーク共め!
そんな事を考えながらアイテムを整理する。するとアリシアがずっと気になっていたのか先程の戦闘の事を質問してくる。
「そう言えば、最期ルリさんは何であの攻撃を避けられたんですか?」
「ああ、その事か」
「あれは全力で攻撃するフリをしただけだっだからですよ」
「フリですか? でも、前傾姿勢になっていたからとてもフリには見えませんでしたよ?」
「こっちの世界の武術には、普通ならそこに掛かる筈の重心をずらす事で相手のミスを誘う方法が在るんだよ」
私が言うと瑠璃は右半身を前に傾けた前傾姿勢をとる。
「エレオノちゃん私の右足触ってみて貰えませんか」
「うん。分かった」
瑠璃の注文にエレオノが応え右足に触れる。すると、重心が掛かっていれば体重が乗り、動かない筈の足が簡単にずれる。
「何これどうなってるの?」
「重心を前に出した足に置かないで腰の部分に置いて、体重の掛かっていない様に見える後ろ足の方に体重が掛かってるんだよ」
そう言って今度は軽く足を着いているように見える後ろ足をエレオノに触れるよう言ってみる。
「本当だ。全然体重掛かって無いように見えるのにスッゴく力んだ感じになってる」
エレオノに確認させた瑠璃は姿勢を戻しながら息を吐くき、満足そうに少し胸を張る。
まあ、簡単そうに見えるけど結構疲れるからね。
言って仕舞えば重心は体の中心に置く事で、体全体のバランスをとる為の物だ。それをズラすと言う事は本来バランスを保つ部分を他の力で補わなければならないのだ。
「じゃあ、ご主人様が時々フェイントに使ってるのもこれですか?」
「そうだよ。正確に言えば応用だけど本質は同じかな」
「へ~」
話をしているとご飯を作り終えたコロから声が掛かり皆で食事をする。
結衣ちゃんは明日辺りには仲間が帰って来る筈だから明日の朝にはキャットテイルへと帰るそうだ。
何だったらずっと泊まってても良いのに。可愛い子は歓迎ですよ? まあ、今日の朝軽く「心配?」って聞いたら「少し寂しいです」とかって言ってたからしょうがないか。
その後も食事をしながら明日以降の事に付いて話をする。
取り合えず私は明日カーラと打ち合わせが在るのでダンジョンの攻略は不参加。アリシアも私に付いて来るそうだ。
それを話すとクー、瑠璃、エレオノ、アクアの四人は明日も試しの穴に潜りスキルやステータスの確認をすると言っていた。
二人にとってもまだまだ課題が有るようで明日はそれを中心に試して行くらしい。
因みにアクア、エレオノは暇つぶし兼サポートらしい──が、その実、難しい話よりも身体を動かしたいと言うのは分かっている。
コロは屋敷に来た当日から私と二人で建設している専用の作業場を明日には仕上げるようだ。
先程もこれで皆の装備が色々作れると喜んでいた。外観や窯などの大雑把な物は既に土魔法で作っている。
後は私が分からない鍛冶に必要な物を取り揃え細かな作業をするだけなので、ここから先、私は居ると逆に邪魔になりそうな気配しか感じない為コロにまるっと投げておく。
〈言い方が……〉
何も聞こえません。
そして夕方、日が落ちる頃にコロ以外はギルドで待ち合わせて今日、明日の分の魔石とドロップアイテムを精算する事にした。
──と、大体の方針が決まった所で話題は瑠璃の使っている水転流の事となった。
水転流は古流武術や合気道等をベースにしていて中でも柔法を基礎としており、コンセプトとしては力を使わずに相手を制す。と、言う物だ。
元々、水転流は女性の為に作られた物で相手の力を利用し相手を制す物だったが、後に受け継がれていく中で力を利用するだけでは無く、意のままに相手の力を操る事でより少ない力で相手を倒す事が出来る様になった。
更にその性質上、後の先を取る事に長けているが自分から攻める事には的さずその為に相手の攻撃を引き出す為、武器などの技も取り入れていき今の形となった。
──とは言え、近代になると師匠の影響で自分から攻める業も増えてるけどね。
しかし【水破】は私も元の世界で見たことあったけどここまでエグい技だったとは、昔見たのも食らった相手は陸に上げられた魚みたいにビクビク痙攣して動いて居たけど、あれでもまだましな方だったとは思わなかった。水転流マジ恐い!
その後もクーのステータスが落ちる前の戦い方や、私達との連携等に付いて色々とこの機会に話し、寝むくなるまで全員で話し合っていた。
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