第520話

 当然、オーナーを背後から襲い、怪我を負わせ、金庫の中の拳銃を盗んだのも、『当真』だろう。だが、彼は夜が開ける前にペンションから姿を消した。

 全ての謎を抱えたまま……



 こうして夜が明け、ボクらも救助隊を待つことになった。


 その間、多羅尾の自慢話しを聞かされるはめになった。

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