第488話 夕子

「小島ゆう子様……」

 メロンが引きついだ。何かを思い出すようにまぶたを閉じた。

「貴女のゆう子と言う字は……

 朝夕の『ゆう』と言う字ですね……」

「う……❗❗」

 『ゆう』ッて、そんな……

 まさか……


「そう、阿久津凶一がダイイングメッセージで遺したのは……」

 そこで、メロンは大きな瞳を見開いた。

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