第414話

 浴室からはシャワーの音だけが響いてきた。

「おい、ボー! いるなら、返事をしろ! おい!!」

 凶二は、かなりイラついていた。


「いるの……」背後からエリカも心配げ声をかけた。

 徐々に、湯気が薄れていった。

 

「う……❗❗❗」

 海堂は浴槽にかっていた。

 だが、それは……


「お、おい……」凶二が声をかけようとしたが、動きが制止した。


『ゴックン…😲💦💦』

 かっていたのではない。

 海堂の身体は浴槽の中に沈んでいたと言った方が正解だろう。

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