第352話

 『パッチィ~ン』と頬を叩く乾いた音が響いた。


「痛ってェ~…、ヒドいよ!!

 オヤジにも叩かれた事ないのに……」

 ジョーカーは頬に手を当て泣き言を言った。


「あら、良かったら、今度、ふざけたら、たっぷりお仕置きして上げてよ!!」

 また振りかぶった。


「あ…、いえいえ、もう結構ですよ……」

 よほど痛かったのか、本気で嫌がった。

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