第187話 阿久津 凶一

「バ、バカ! 止めろォ~!!」

 咄嗟に叫んだが、既にメロンはタオルを放り投げ助走を初めていた。

「えェ~ーい✨✨」

 掛け声と共にジャンプしボクらの頭上を越えて、ザッパーンとお尻から飛び込んだ。

「うゥ……!!」

 不安が適中した。

 また大量の波飛沫しぶきが阿久津 凶一を直撃した。


 頭からズブ濡れになった凶一は不機嫌な顔でメロンを見詰めた。

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