第153話

 まるで、行く末を暗示するように青く澄んだ空に黒い雲が広がっていった。


 しかし、まさか、このあと豪雨になり土砂崩れが起きて、通路が封鎖されようとは思いもしなかった。


 夏休みなので、ペンションは満室に近い。ボクらと入れ換わるように女子大生たちが帰宅して行くようだ。


「あァ~、明日ッから、またバイトかァ~ー!!」

 女子大生の一人が嘆いた。

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