第23話

『いいなァ~……』

 どこからか、羨望の声が聞こえてきた。


 美少女が膝の上に乗ってきたら、普通ならばよろこばしい事だろう。

「ゴクッ」

 このまま背後からギュッと抱きしめたい気分だ。

 だが、ここは、神聖な学校の教室だ。


 しかも残念ながらボクは、美少女と触れ合う事に免疫がない。


 自分でも解かるくらい頬が紅潮し、緊張と興奮で身体が戦慄わなないてきた。

 

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