第260話 地を這う王竜
『
再びぶつかり合った、お互いが誇る同系統の必滅奥義はしかし――!
「うぉりゃーー!!」
けた違いに威力を上げた『
「馬鹿な――
そして力比べに打ち勝った『
「ぐぅっ……ぬぅ……っ!」
《
そしてそのまま高空から、錐もみしながら真っ逆さまに墜落していく――。
ズドォォォォォォーーーーーーーーーーンンッッッ!!!!!!
天空から地面へと叩き落された《
「なん……だと……!?」
それはつまり――。
我こそは天空の支配者と豪語する《
なんて呑気に解説してる場合じゃねぇ……!
「おい! 大丈夫か《
俺はすぐさま、落下点にできたクレーターへと駆け寄って呼びかけた。
「むぐぅ……
「ほっ……無事だったか」
無傷とはいかないものの、無事ともやや言いがたいけれど。
それでもすぐに受け答えできるくらいには、《
「むむっ……待つのじゃ
憎まれ口を叩きながら、《
「そうだな、さすが《
派手に撃墜されたものの、オッケー、どうやら大事には至っていないようだ。
「それにつけても、あの小精霊め……アストラル界で精霊ブーストされておるとはいえ、
「お、珍しいな、お前がそんな相手を認めるような殊勝な発言をするなんて」
きっと《
それだけ5倍ブーストされた《精霊神竜》が強かったってことを――、
「――これはもう半殺しでは済まぬのじゃ、全殺し確定なのじゃ。よりにもよって
怒りとリベンジに燃える《
「…………」
まぁそうだよね。
《
「おっと。
「あ、いや大したことじゃないんだ。うん、すっごくお前らしいなって思っただけだから……」
「そうなのじゃ? ということはつまり、褒めてくれたのじゃ?」
「まぁ褒めたと言えなくもない、かな?」
「ふむ、さすが
「……」
っていうかスルーしかけたけど、なにが「柄にもなく」だよ。
まさしくこれぞ、ザ・《
これ以上なくお前らしいじゃんか……。
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