#6 無駄

この勇気は無駄だ。

前にはひしめき合う化物共、後には無邪気な人々の暮らす村。

一見絶望的な状況だが、村にはあの人がいる。

神に導かれ村を訪れていた英雄、負け知らずのほんとうの怪物。

自分の出る幕なんて、いったいどこにあるのだろう?

弱者は強者に任せて逃げるべきで、傷つかないのが一番に決まっているのに。

けれど、ここで退いたら、もう自分はそこから先にはゆけない気がするのだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る