第1217話、わたくし、『水星の少女革命ガン○ム・キス♡』ですの⁉

ちょい悪令嬢「──さて、いよいよ今期の『秋アニメ』もポツポツとスタートを切り始めましたが、当【座談会】はこれまで通り、前期の『夏アニメ』の総括を行うつもりだったのですけど、」




メリーさん太「……おいおい、もはやそんなことやっている場合じゃねえぞ?」




ちょい悪令嬢「ええ、まさかこの段階で早くも、『覇権確定』作品が出現するとは……」


メリーさん太「もはやネット上では、『賛』にしろ『否』にしろ、この作品一色に染まりきってしまったしな」







ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──いやあまさか、ここまで想定外の展開になるとは、予想だにできませんでしたわ!!!」」







ちょい悪令嬢「……これをお読みの皆様には、何のことだか、わけがわからないかと存じますが、」


メリーさん太「実は、『やってくれっちゃった』のですよ」




ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──それもよりによって、あの『ガン○ム』の最新作が⁉」」




ちょい悪令嬢「いやあ、まさか『ここまでのもの』とは、想像だにできませんでしたわ」


メリーさん太「ネット上で無数に流れていた事前情報によって、これまでのガン○ムとは一味違うことは、何となくわかっていたけどな」


ちょい悪令嬢「そうそう! ですけど、かつての放映前の『タ○ンエー』と同じ匂いがしたんですよね」


メリーさん太「それで期待しながら、まずは先行公開された【プロローグ】を見たら、一応『王道』路線ではあるものの、まさに劇場版並みのクオリティとドラマチックさで、『つかみはOK!』といった感じだったよな!」


ちょい悪令嬢「そこで更なる期待に満ちながら、いよいよ本編スタートの【第1話】を見たところ──」


メリーさん太「見たところ──」







ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──いや何で、1話は1話でも、『少女革命ウ○ナ』の第1話が始まるんだよ⁉」」







ちょい悪令嬢「……もうね、ネット上は今や、大混乱ですよ(『カ○城』並感)」




メリーさん太「決闘デュエルで『花嫁』を奪い合うイベントのある学園に、何も知らずにやってきた純真なる少女主人公が、学園一のモビルス○ツ乗りとしての実力は折り紙付きであるものの、唯我独尊の高慢男で、現時点の『婚約者ホルダー』であるのをいいことに、『花嫁トロフィー』に対してDV三昧なのを目の当たりにして、つい我慢できずに決闘を挑んだところ、実は彼女の駆るモビルス○ツこそ、まさしく世界の敵の『禁忌ガンド武器アーム=ガン○ム』だったりして、日本中──否、世界中の『ガノタ』阿鼻叫喚の、第1話からの『フ○ンネル大盤振る舞い』で瞬殺してしまい、晴れて宇宙指折りの権力者の娘さんである『花嫁』の『王子様』と相成りましたとさ、めでたしめでたし♡」




ちょい悪令嬢「──いやいや、その『王子様』のスレ○タちゃんも、女の子でしょうが⁉」




メリーさん太「おやおや、異世界の悪役令嬢は、随分とお堅いのねw」


ちょい悪令嬢「誰だよ、あんた⁉」


メリーさん太「──そんなことよりも、ただ今ご紹介した第1話のストリーラインて、まんま『少女革命ウ○ナ』の第1話そのものだよな」


ちょい悪令嬢「そうですかあ? このような『ぽっと出の主人公が、学園のボスと一騎打ちをして、メインヒロインをGETする』と言ったパターンって、最近の『なろう系』どころか往年の『ラノベ』においても、テンプレ中のテンプレだし、そもそも『ウ○ナ』に影響を受けた作品なんて、古くは『マリア様○みてる』の『黄バ○薇革命』から最近の『少女☆歌劇 レヴュースタ○ライト』に至るまで、枚挙にいとまは無いではありませんか?」


メリーさん太「違う! 違うんだよ! そうじゃ無いんだ!」


ちょい悪令嬢「え、何が違うと言うのですか?」


メリーさん太「……『少女革命ウ○ナ』に、サルと言うかネズミと言うか、ちょっと不細工だけどそれなりに愛嬌のあるマスコットキャラがいたのを覚えているかな?」


ちょい悪令嬢「──ああ、『チ○チュ』でしょ? ア○シーさんのペットと言うか、(『輪るピ○グドラム』のペンギンたちのように)彼女自身の『メタファ』と言うかの」


メリーさん太「うん、そうだね。──では、それを踏まえて、こっちの『水星○魔女』の【登場人物一覧表】を見て欲しいんだけど」


ちょい悪令嬢「え……………ちょっ、何ですか、この女の子⁉ ぶふっ、メリーさんてば、さっきのは、この『前フリ』だったのですか? あはははは、この子の髪型って、まるで『チ○チュ』そのものじゃ無いですか⁉ こんなデカい耳のような髪型なんて、有るわけ無いじゃ無いの? 何何、一体何なのよ、この子って、ええと、名前は………………って、はあ⁉ 『チ○アチュリー=パンランチ』って、何だそりゃ⁉」




メリーさん太「なあ、びっくり仰天だろ?」




ちょい悪令嬢「……え、何、これって? しかも愛称も『チ○チュ』って、もはや言い逃れしようも無く、『ウ○ナのチ○チュ』そのものじゃん? ──と言うことはもしかして、『水星○魔女』が『少女革命ウ○ナ』の影響のもとに作成されているのは、ネット上の論客たちの勇み足的な『当てずっぽう』や『なすり付け』なんかでは無くて、そもそも公式の『作成方針』と言うか『確信犯』的設定だったのですの⁉」




メリーさん太「うん、ここまでやっておきながら、『偶然の一致』とか、口が裂けても言えやしないよなあ」




ちょい悪令嬢「……うわあ、これって事前情報で言われていた、『百合ガン○ム』とかいったレベルでは無く、文字通り『ウ○ナ』並みの、『激重愛憎劇』が展開しそうなんですけど⁉」


メリーさん太「実はすでにその片鱗が、現在公式サイトで公開されている、【前日譚的短編小説】に垣間見られていたりして」


ちょい悪令嬢「……ああ、スレ○タちゃんにとって、この『婚約者』になったミ○リネ=レンブランというは、『親の仇の娘』ってことになるのですか」




メリーさん太「それがそうとも、言えなかったりするんだよなあ」




ちょい悪令嬢「……へ? どういうことですの、メリーさん?」




メリーさん太「実は現在ネット上では、もう一つ、まことしやかに『考察』されていることが有るんだよ」


ちょい悪令嬢「──もう『考察班』が存在しているのかよ⁉ 早ッ!」


メリーさん太「もうね、『考察厨』のうちの作者が驚くほどの熱の入れようで、一部ではすごいことになっているんだよ」


ちょい悪令嬢「『すごいこと』、って?」


メリーさん太「さっき話に出た【プロローグ】と【公式短編小説】って、本編に対する『叙述トリック』が仕込まれているんじゃ無いかって」


ちょい悪令嬢「なっ、アニメ作品に──それも、『ガン○ム』に、叙述トリックですって⁉」




メリーさん太「【プロローグ】で四歳にして『フ○ンネル』をキメたと、本編【第1話】でフ○ンネルをキメたスレ○タちゃんとは、『別人説』が出ているんだよ」




ちょい悪令嬢「──はああああああああああああ⁉ 何ですか、それって⁉」




メリーさん太「これって【プロローグ】と【第1話】とを比べればわかるんだけど、ミ○リネちゃんのお父上であられる『ラスボス(暫定)』氏が、【プロローグ】から大幅に老け込んでいて、とても四歳のが高校に入学(正確には編入)するまでの期間とは合致しないんだ」


ちょい悪令嬢「え、それって、どういうこと? 【プロローグ】と【第1話】とでは、主人公が同一人物では無かったりするわけ?」


メリーさん太「それだけじゃ無いんだよ」


ちょい悪令嬢「まだ何かあるのかよ⁉」


メリーさん太「【プロローグ】と【第1話】とでは、何よりも肝心な『ガン○ム』自体そのものも、『別機体』じゃ無いかって言われているんだ」


ちょい悪令嬢「──主人公とガン○ムが別物だったら、それはもはや『別の作品』じゃないですか⁉」


メリーさん太「一説によると、スレ○タちゃんは【プロローグ】の女の子の子供かクローンでは無いかと、言われていたりして」


ちょい悪令嬢「子供はともかく、クローンて………いや、ちょっと待てよ⁉」


メリーさん太「うん、どうかした?」




ちょい悪令嬢「【プロローグ】の主人公とガン○ムが、【第1話】の主人公とガン○ムと『別物』なら、この先その両者が争うなんて展開も、十分あり得るんじゃ無いのですか?」




メリーさん太「──おおっ、さすがは悪役令嬢、いい勘しているぜ!(『カ○城』並感②)」


ちょい悪令嬢「悪役令嬢は関係無いと思いますが、やはりネット上でも同じご意見なわけで?」




メリーさん太「ネット上の考察によると、実は【プロローグ】の主人公はスレ○タちゃんの母親で、【公式短編】の内容を鑑みると、娘であるスレ○タちゃんを『復讐の道具』にして、自分の父親の仇の娘を手中に収めるために、あえて馬鹿げた『ウ○ナ式デュエル』のイベントが行われている酔狂な学園に入学させたのでは無いかって言われているんだ」




ちょい悪令嬢「……あー、なるほど、『ガン○ム』シリーズににおいては、結構ありがちな展開ですな」


メリーさん太「それで終盤、ミ○リネちゃんとの『性別を超えた真の愛』に目覚めたスレ○タちゃんが、復讐心に囚われた実の母親とガン○ム戦を繰り広げて、その頑なな心を打ち砕くと言う、世間に良く有るオチだったりしてな☆」


ちょい悪令嬢「うん、十分有り得るわよね」




メリーさん太「まあでも、いまだ【プロローグ】と【第1話】が終わった段階でしか無いのに、こんな考察が出てくること自体が気が早すぎると思えるし、あまり真に受けないほうがいいんじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「──何ソノ、ここへ来てのいきなりの、ちゃぶ台返しは⁉」




メリーさん太「最初に『今期覇権間違いなし!』みたいなことを言ったけど、『秋アニメ』もまだまだ始まったばかりだから、少々早計と言えるしな」


ちょい悪令嬢「まあ、それはそうでしょうけど……」


メリーさん太「それに『ガン○ム』シリーズの最新作としては、そんなケチ臭いことを言わずに、全アニメにおける最高傑作的金字塔を目指すべきだしね!」


ちょい悪令嬢「……『水星○魔女』には、その可能性が有りそうだと?」


メリーさん太「どうだかねえ、分割2クールとかやっていると、後半の放映期間が『進○の巨人』の最終章と被ったりするかも知れないので、当然のごとく比較の対象になってしまうしな」


ちょい悪令嬢「うっ、『進○の巨人』と比べられるのですの?」


メリーさん太「そりゃあ『最高峰』を目指すなら、当然避けられない道さ」


ちょい悪令嬢「……確かに、『ガン○ム』の看板を背負っておいて、『あっしごときには進○を超えることなぞ無理な話でさあ』なんて言ってられませんからね」


メリーさん太「──何で急に、『江戸っ子口調』になるんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「まあとにかく、『水星○魔女』が今期の秋アニメの中においても、大注目作品であることは間違いありませんよね」




メリーさん太「今後の推移から、当分目が離せないよな」




ちょい悪令嬢「──はてさて、これから先も『チ○ンソーマン』や『艦○れ』等の超話題作や期待作が目白押しの中で、『水星○魔女』がどこまで現在の人気を維持拡大できるのか、大いに見物ですわね♡」













メリーさん太「……ところで、今回のタイトルの『わたくし、「水星の少女革命ガン○ム・キス♡」ですの⁉』の、『キス』っての何なんだ?」




ちょい悪令嬢「実は『少女革命ウ○ナ』って、初期案ではタイトルが『少女革命ウ○ナ・キス』だったのですよ」




メリーさん太「ええっ⁉ ホントかよ⁉…………………………なんか、ダサっ!」




ちょい悪令嬢「ボンソワール幾○さんを始めとするスタッフの皆様も、やはり『ダサい』と思われたのでしょうねw 放映時には『キス』が省かれることになったのです」


メリーさん太「──おい、すでに『輪るピ○グドラム』の劇場版の公開も終わったんだから、幾○邦彦監督のことを『ボンソワール』呼びするのは、もうやめて差し上げろ!」


ちょい悪令嬢「……ふふん、いくらしれっと元の名前に戻って『ボンソワール』を無かったことにしようとしても、わたくしだけはいつまでも呼び続けますからねw」


メリーさん太「いやそれよりも、タイトルに『キス』が付いていたって、何か証拠でも有るのかよ⁉ 今ネット上で検索しても、そんな情報はとんと出てこないんだけど?」




ちょい悪令嬢「論より証拠に、OP(あれ、EDだったっけ?)において、ウ○ナさんとア○シーさんが、いかにもキスしそうなカットが何度も描かれているではありませんか?」




メリーさん太「ああっ、そう言われて見直すと、確かにこの二人、今にもキスをしそうじゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「──と言うことで、『ウ○ナ』を全面的にリスペクトして作成されている『水星○魔女』においても、果たしてスレ○タちゃんとミ○リネちゃんはキスをするのか? これはますます目が離せませんね♡」

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