第956話、わたくし、日本開発の極超音速ミサイルこそ、最終核戦争で勝利すると確信しますの♡(その2)

ちょい悪令嬢「……それでですね、当然吸血鬼のパイロットが搭乗する機体自体も、それにふさわしい超ハイスペックにする必要があるわけなのですよ」




メリーさん太「──ああ、そういえば、確かにジェットエンジンよりも遙かにパワフルなロケットエンジンだったら、極超音速飛行も可能だけど、大陸間弾道弾や宇宙ロケットがそうであるように、ものの数分で燃料が切れてしまい、長時間の戦闘や哨戒飛行には使用不可能なはずだよな」


ちょい悪令嬢「かと言って、通常の『ターボファンジェットエンジン』では、マッハ5以上の極超音速は出せませんしね」


メリーさん太「……つまり、作中のやつは、『通常のエンジン』──というわけか?」




ちょい悪令嬢「ええ、いわゆる『インテグラル・ロケット・ラムジェットエンジン』でございます」




メリーさん太「──そうか、それがあったか⁉ なるほど、最初ロケットエンジンで飛行していて、それが燃え尽きた後でも更に高速に飛び続けていたのは、そもそもの『仕様』だったわけだ!」


ちょい悪令嬢「先ほど『HELLS○NGの婦警さんネタ』をぶっ込んだのは、この『インテグラル』(騎士団長)にかけていたのです」


メリーさん太「それは『要らない情報』だな⁉」




ちょい悪令嬢「まさにこれぞ『極超音速ミサイル』にも使われている、最も代表的な超高速駆動エンジンでして、実は日本国においても『ASMー3』シリーズというエンジン体系をすでに構築済みで、2025年度の実用化に向けて、これを搭載する予定のミサイル本体を開発中だったりします」




メリーさん太「……え、ちょっと待って? 今あたしの耳には、『日本においてもすでに、極超音速ミサイルが実用段階にあり、今からほんの数年後の運用を目指している』って、聞こえたんだけど?」




ちょい悪令嬢「ええ、現在話題の巡航ミサイルでは無く、航空機に搭載して敵の海上兵力を攻撃するための、いわゆる『空対艦ミサイル』ですけどね」


メリーさん太「……でも、エンジン自体は、巡航ミサイルとしても使えるんだろ?」


ちょい悪令嬢「はい、焦点の『敵基地攻撃』が認められれば、すぐさま転用されるでしょうし、それを更に核弾頭化すれば、敵の軍事基地どころか首都そのものを壊滅させることさえもできるでしょう」


メリーさん太「あ、あのう、『極超音速ミサイル』って、『北超汚染』はもとより、『中つ国』や『ロスケ』等の、いわゆる『ゴミュニズム系陣営』が先行しているというか、『専売特許』じゃ無かったの?」




ちょい悪令嬢「あはははは、ご冗談を。いまだにまともなジェットエンジンも造れない劣等思想国家どもが、最新の科学技術を誇る日本国様に対して、最初から太刀打ちできるはずが無いのです。──それともメリーさんは、現在日本国内に巣くっている、完全にゴミュニズム思想に支配されたマスゴミ連中が、日本等の自由主義諸国が有利になる情報を、率先して扱うとでも思っていたのですか?」




メリーさん太「──どこまで腐っているんだ、日本のマスゴミ⁉」




ちょい悪令嬢「それで無くても、日本においては『能ある鷹は爪を隠す』ことこそが尊ばれていますからね。例えば宇宙開発技術が、いつの間にか旧ソ連レベルを遙かに超えて、今やアメリカに追随する勢いであることを、気づいている人がどれだけいることか」


メリーさん太「……軍事技術も、それに匹敵するって、ことか?」


ちょい悪令嬢「何せ、かのドイツ製よりも遙かに『使い物になる高品質のジェットエンジン』を世界最初に開発したイギリスから、名指しで次世代主力戦闘機用のエンジン部分を共同開発しようと持ちかけられるくらいですからね。──実はジェットエンジンにとって一番大切なのは、『超高温に耐え得る金属加工技術』であって、それについては日本こそが、今や世界をリードしつつあるのですよ」


メリーさん太「……ああ、『耐熱加工技術』については当然のごとく、民生用でも必要不可欠だからな」


ちょい悪令嬢「それに比べて旧ドイツの『耐久性の劣悪なジェットエンジン技術』を今なお引き継いでいる、ロスケや中つ国や北超汚染では、そもそもまともな軍用機やジェット駆動の極超音速巡航ミサイルなんて、造れっこないのですよ」


メリーさん太「……はあ〜、テレビや新聞どころか、ネットの情報を鵜呑みにしていたんじゃ、こんな『真実』は、絶対知り得ないよなあ」


ちょい悪令嬢「結局、その分野の『専門知識』を持っているか否かこそが、何よりも重要なのです。その点自他共に認める『ミリオタ』である本作の作者にとっては、昨今の『極超音速巡航ミサイル』に関するニュースのほとんどは、『失笑モノの的外れ』に過ぎなかったりしますwww」


メリーさん太「まあ、パソコンに搭載されている『グラフィックボード』とかについても、一般人とマニアでは、その知識量が雲泥の差だしな。巡航ミサイルや戦闘機に搭載されているジェットエンジンについても、同じようなものかもな」




ちょい悪令嬢「それで、いい加減話を戻しますが、今回の【突発短編】に登場した謎の軍用機には、まさにこの『インテグラル・ロケット・ラムジェットエンジン』が搭載されていたわけなのですよ」




メリーさん太「……何と、極超音速ミサイル用のエンジンを、有人の戦闘機に搭載して、しかもまさにその極超音速巡航ミサイルを撃墜させたわけか?」


ちょい悪令嬢「まさしく吸血鬼ならではの、『離れ業』ですわね」




メリーさん太「──そうだよ、『吸血鬼』だよ! そもそもどうして、『JV44』の部隊員の中に、吸血鬼がいるなんて設定にしたんだ⁉」




ちょい悪令嬢「ですからそれは、『JV44』には、ヴァルター=クルピンスキー大尉殿がおられたからですよ」


メリーさん太「……クルピンスキー大尉って、何か有名な人なのか?」


ちょい悪令嬢「史実上のご本人も、それこそミリオタ系の『マニア』の間では、とみに有名ですけど、」


メリーさん太「マニアって………………ああ、それはいい! 大体わかるし! それよりも、その『けど』ってのは何だ?」


ちょい悪令嬢「ぶっちゃけ、『某創作物』の中のキャラ名として有名なのですよ」


メリーさん太「『クルピンスキー』という名のキャラが出てくる創作物?…………………ああ、『スト○ン』か⁉」


ちょい悪令嬢「……はあ? あれって勝手に実在のクルピンスキー大尉ご本人を美少女化して、パンチラさせているだけでしょうが?」


メリーさん太「──鏡! 鏡!」


ちょい悪令嬢「え?」




メリーさん太「この作品だって、『JV44』の部隊員たちを勝手に女性化して、しかも異世界転生なんかやらせているじゃん?………………まあ、さすがにパンチラまではさせてないけど」




ちょい悪令嬢「……何と、本作の【魔法少女編】のJV44のメンバーに関しては、ほとんど『スト○ン』シリーズと同じようなことをやっていたんだ⁉」




メリーさん太「──今頃気がついたのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「い、いやあ、偶然とはいえ、あの『超人気シリーズ』と同じようなタイプのキャラ設定だったなんて、光栄の至りですわあ〜」


メリーさん太「何かさっきとは、『ニュアンス』が違うな? どちらかと言うと、『批判的』だったような……」


ちょい悪令嬢「──そんなことありませんよ⁉ 『スト○ン』サイコー! 『パンチラ』サイコー!」


メリーさん太「いや、『パンチラ』はどうでもいいだろ⁉ ──それよりも、『スト○ン』では無いとしたら、『クルピンスキー』なんて特殊な名前のキャラなんて、何の作品に出ていたんだ?」


ちょい悪令嬢「【突発短編】の本文においてもちらっと述べていましたが、縞○理理先生の『モンスターズ・イン・パラ○イス』ですよ」


メリーさん太「その作品自体は知らないけど、縞○先生と言えば、本格的なファンタジー少女小説の代表格であられるよな?」


ちょい悪令嬢「ごく初期作品ですので、知らない方もおられるでしょうが、先生のファンなら、必見ですよ!」


メリーさん太「その作品に、『クルピンスキー』ってキャラが出てくるわけか?」


ちょい悪令嬢「ええ、もちろん、それも『吸血鬼』として」


メリーさん太「やっぱそうなの?」




ちょい悪令嬢「いかにも物腰柔らかな老紳士で、何かと差別される吸血鬼たちの相談役といった感じで、同胞のみならず人間側からも信頼が厚いという、いかにも『好人物』な設定でありながら、更には『驚愕の正体』さえも隠し持っておられるのです!」




メリーさん太「──おお、何だかいかにも興味を惹かれるキャラだな⁉」




ちょい悪令嬢「本作の作者においても、強烈に印象に残っていて、史実としてドイツ空軍にヴァルター=クルピンスキー大尉と言う方がおられることを知った時も、『あ、同じ名前だ』と記憶に残り、今回吸血鬼属性を有するキャラを登場させるに当たって、選ばれたといった次第であります」


メリーさん太「……結局そのお陰で、『吸血鬼ならではの画期的な空戦バトル』作品のアイディアが浮かんだのだから、ほんとラッキーだったな?」


ちょい悪令嬢「『吸血鬼』、『宇宙作戦隊』、『極超音速巡航ミサイル』という、いわゆる『三題噺』みたいになってしまいましたけどねw」


メリーさん太「しかし、『吸血鬼』を意外な世界観で活用するというアイディアは、いろいろと使い途が有りそうだよな」




ちょい悪令嬢「──ええ、近々同じく【魔法少女編】において第二弾を予定しておりますので、どうぞご期待くださいませ♡」
















メリーさん太「……うん? そういえば今回の、『わたくし、日本開発の極超音速ミサイルこそ、最終核戦争で勝利すると確信しますの♡』というタイトルを、まだ回収していないようだけど?」



ちょい悪令嬢「それについては、次回の【その3】において詳しく述べさせていただく予定ですので、どうぞお楽しみに☆」




メリーさん太「──これって、まだ続くのかよ⁉」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る