第867話、わたくし、『進○の巨人』考察厨『復権派』ですの⁉(中編)

ちょい悪令嬢「そうなのです! 元祖『ま○か☆マギカ』で全次元から抹消したはずの『魔女』を、外伝の『マギア○コード』で(しれっと)復活させることができるのなら、『進○の巨人』の新作アニメ版において、原作漫画版で消滅させたはずの『巨人』を復活させても、別に問題は無いのでございます!」




メリーさん太「──いやいやいやいや! 待て待て待て待て! 『ま○マギ』シリーズと『進○の巨人』は、あくまでも別の作品だから、『ま○マギ』の外伝で『魔女』が復活したからって、『進○の巨人』の新作アニメ版で『巨人』が復活してもいいわけ無いだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「そんなことはありませんよ? もしも『マギ○コ』に魔女が存在することを説明できるのなら、『進○の巨人』の新作において『巨人』を復活させることも、可能になるではありませんか?」


メリーさん太「論理的に、って………………当然、本作ならではの、『量子論』や『集合的無意識論』に基づいての話か?」




ちょい悪令嬢「それこそ本作において、何度も何度も述べてきたのですけどね。『多世界解釈量子論』に則れば、世界と言うものは最初からすべてのパターンのものが無限に揃っていて、途中で増えたりも減ったりもしないので、ある世界を改変しようと思ったところで、その『改変後の世界』は最初から存在しているから、改変する意味は無いし、もしも『すべての次元から魔女を消し去ることのできる女神様』なんてチートそのものなお方が存在していたとしても、すでに魔女が存在している世界に対して、何の影響も及ぼすことはできず、ただ単に『女神様によって魔女が全次元から抹消された』という、『ま○か☆マギカ』というアニメ作品の最終第12話の後半部分に『該当する世界』が、最初から存在していただけの話でしか無く、『ま○マギ』以外の世界──否、『マギ○コ』のように『ま○マギ』の外伝さえも含めて、『魔女が存在している世界』が(無限に)存在していたとしても、論理的には何ら矛盾していないのです」




メリーさん太「『あらゆるパターンの世界は、最初からすべて揃って存在している』し、『たとえ神様となったま○かちゃんでも、真の意味で世界を改変することができない』から、あくまでも『ま○マギの世界の中の──しかも、最終話の後編という極一部分のみ、魔女が存在していない世界があるだけ』だと⁉」




ちょい悪令嬢「非常にわかりやすく申しますと、『ま○マギ』TV版の円盤において、魔女が存在しなくなるのは最終巻のみで、その他の円盤においては、普通に魔女が存在しているではないですか? ──これって、『全次元から魔女をすべて抹消した』ことと、矛盾しているのではないですか?」


メリーさん太「──それって単に『メタ』だろ⁉ 一体どこが『論理的』なんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「メタではありませんよ、多世界解釈量子論ならではの考え方を、至極簡単に説明して差し上げただけです。『ま○マギ』TV版の各円盤こそが、それぞれ独立した『世界』に相当し、たとえ同じシリーズの最終巻であろうとも、他の円盤セカイに影響を与えることはできず、メディアに記録されたデジタルデータの『魔女』を消去することなんて不可能なのですよ」


メリーさん太「あ、そういうことか。『実は世界と言うものは改変することはできない』と言われても、いまいち具体的につかめなかったけど、『円盤』で例えると、そんなふうになるわけか!」


ちょい悪令嬢「もちろんこれは『進○の巨人』においても同様で、例えば原作漫画版の最終話以外のエピソードを読み直すだけで、いつでも『巨人』は復活できるのです」


メリーさん太「……う〜ん、確かに『理屈』ではそうなんだろうが、何だか『ペテン』にかけられているような気がするんだけど」


ちょい悪令嬢「いえいえ、何と『進○の巨人』のほうは、『巨人復活』の可能性については、ちゃんと作中において示唆されているのですよ?」


メリーさん太「作中って、最終巻にか? そんな描写なんて、有ったっけ?」




ちょい悪令嬢「『最終巻』と言うよりは、『全編的』ですね。ほら、すべての『ユ○ルの民』は『道』によって繋がっており、しかも時間や場所すらも問わないって述べられていたでしょ? ──それってまさに『集合的無意識』そのものというのが、本作における考察でしたが、集合的無意識こそは『多世界解釈量子論』における『世界』を『情報』に言い換えたようなもので、つまりは集合的無意識には最初からすべての情報が揃って存在しており、それはけして増えたり減ったりしないので、『巨人化するための形態変化メタモルフォーゼ情報』も『進○の巨人の最終回』以降もずっと存在し続けるので、『ユ○ルの民』が何らかの理由で集合的無意識とアクセスすることがあれば、再び『巨人化』してしまう可能性は、けして否定できないのですよ!」




メリーさん太「──もういやだ、この作品の作者ときたら、本当に『「進○の巨人」の新作において、再び巨人が登場する可能性』を、論理的に証明しやがった! もうおまえ自身が、『進○の巨人』の劇場用新作の脚本を書けよ⁉」




ちょい悪令嬢「それもいいかも知れませんね。──何せ、すでにあらかた『構想』は整ってますから」


メリーさん太「……『構想』って、まさか、今度の『進○の巨人』のアニメ版のことか?」


ちょい悪令嬢「ええ」


メリーさん太「『ええ』じゃ無いよ! 何勝手なことしているんだよ⁉ おまえ…………つうか、『本作の作者』って、ホント何様なんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「まあまあ、結構的を射ていると思いますので、まずは一通りお聞きになってみてくださいよ」


メリーさん太「……そうだな、最初から頭ごなしに否定していたんじゃ、話にならないからな。──それじゃあ、一応言ってみ」




ちょい悪令嬢「まず最初は、『エ○ン君の異世界転生ヴァージョン』となっております☆」




メリーさん太「──貴様ああああああああああああああああああ!!!」




ちょい悪令嬢「……何ですか、メリーさん。すでに【中編】だと言うのに、今更奇声なんか上げられたりして?」


メリーさん太「おまえこそ、言うに事欠いて『異世界転生』って、何だよ⁉ あれはあくまでも、原作者様自らによる、完結記念の『お遊び』みたいなものだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「確かにそうですが、実はこれって、本当に作品化した場合、すごく大きな意味が有ったりするのですよ?」


メリーさん太「……あの一回限りの『PR漫画』に、何の意味が有るって言うんだよ?」


ちょい悪令嬢「一つには、先程の『ユ○ルの民の繋がりが集合的無意識を中継ハブにする場合は、巨人化能力は永遠に失われることは無い』という説を、補強してくださっていることです!」


メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「あの『PR漫画』って、剣と魔法のファンタジー異世界に転生したエ○ン君が、大ピンチに陥った際に普通に巨人化するんだけど、これに対して『どうして巨人化できるんだ?』とか言ったクレームは、ほとんど無かったですよね?」




メリーさん太「……そりゃあ何と言っても、『お遊び』だからな。少々本編と設定等が食い違ったところで、クレームをつけるやつなんていないだろ」


ちょい悪令嬢「もちろんそれもあるでしょうが、何よりも舞台が、『剣と魔法のファンタジー異世界』であることも、大きいかと思われるのですよ」


メリーさん太「ああ、まあな。巨大なドラゴンとかがいるんなら、人間が巨人になっても、それ程違和感なんか無いよな」


ちょい悪令嬢「そうなんですよ、もはや絶対に許されなかったはずの『巨人化』が、舞台を異世界に移すだけで、あっさりと認められてしまったのです。──でもこれって、単に『お遊び』だとか『勢い』だとかだけでは無く、ちゃんと『論理的』に説明できるのです!」


メリーさん太「……『異世界なんだから、巨人化したっていいだろ?』とかいった感じの、いかにも『雰囲気ノリ重視』のPR漫画を、論理的に説明できるだと?」




ちょい悪令嬢「そもそも、魔法が使えたり巨大化等の肉体的変化メタモルフォーゼが可能だったりする、剣と魔法のファンタジー異世界においては、『集合的無意識とのアクセス』が極日常的に行われているので、これまでずっと『ユ○ルの民にとっての道』である集合的無意識とアクセスしてきたエ○ン君だって、巨人化能力を復活させても当然だと思われるわけなのですよ」




メリーさん太「こ、こいつまたしても、あんなお遊びのPR漫画を、論理的に裏付けしやがった⁉ ──これ以上余計な真似はやめろ! そろそろ原作者側から、怒られるレベルだぞ⁉」




ちょい悪令嬢「ようく考えてみてください、実際に巨人化能力を生み出したのは、始祖ユ○ルさん、何か巨大なミミズのような謎生物だったでしょう? つまり『集合的無意識との限定的なアクセス権』を貸し与えられていたユ○ルさんが考えを変えて、ユ○ルの民と『道=集合的無意識』のアクセスを断絶させたところで、集合的無意識自体は依然健在のままなのであり、異世界に行って『魔法=集合的無意識とのアクセス能力』さえ使えるようになれば、エ○ン君だって再び巨人になれるというものですわ」










メリーさん太「……『進○の巨人』の『なろうアニメ化』か、(特に外国向け配信において)超絶大人気になる未来しか見えねえ⁉」






(※後編に続きます)

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