第782話、わたくし、アニメもオリンピック同様に、『クレーム対策』が最も大切だと思いますの⁉

ちょい悪令嬢「──前回は、少々エキサイトしてしまい、お見苦しい点も多々あったかと存じます、どうも申し訳ございませんでした! 本作の作者共々、東京湾──特に『トライアスロン』の競技会場として予定されている、お台場方面の水底より深く、反省しております!」




メリーさん太「……ホントだよ、少しは自重してくれよな」




ちょい悪令嬢「そこで今回は『罪滅ぼし』ということで、少々『フォロー』をさせていただきたいかと思います☆」




メリーさん太「フォローだと? あの作者にしては、珍しいことがあるものだな?」


ちょい悪令嬢「……あなた、ご自分の作者のことを、何だと思っているのですか?」


メリーさん太「え? けして自分の非を認めない、唯我独尊なやつだろ?」


ちょい悪令嬢「──いやいや、本作においても何らかの『ミス』があった場合、そのつどちゃんと謝っているではございませんか⁉」


メリーさん太「へー、そうだったっけ? まあいいから、そのフォローする作品て、『かげきし○うじょ‼』なの? それとも『白い砂のアク○トープ』のほう?」


ちょい悪令嬢「……一応、『かげきし○うじょ‼』のほうです」


メリーさん太「おやおや、あれだけ『元アイドル』設定や『男嫌い』設定をディスっておいて、一体どのようにフォローするというのですかねえ?」


ちょい悪令嬢「実はまさにその『男嫌い』について、十分納得することができたのでございます!」


メリーさん太「は? 『男嫌いを納得できた』、って……」




ちょい悪令嬢「第3話をほとんど丸ごと一話使って、どうしてあ○ちゃんが『男嫌い』になったのかについて、幼女時代のショッキングな事件を中心にして丁寧に描写なされていたのですよ。その情け容赦の無いエグさは、彼女の『トラウマ』っぷりを如実に物語っており、現在すっかり『男嫌い』になってしまっていることを、視聴者の皆様に十分納得させ得るでしょう」




メリーさん太「……ああ、あの『ベロチ○ー』回か。確かにネット上では話題騒然だったな」


ちょい悪令嬢「──おいっ、せっかくわたくしがぼかしていたのに、モロに『ベロチ○ー』言うなよ⁉」


メリーさん太「(無視)確かに幼女とおっさんの『デ○ープキス』を見せられたんじゃ、彼女が『男嫌い』になるのも納得できるよな」


ちょい悪令嬢「いやだから、『デ○ープキス』とか、具体的に言うなって⁉」


メリーさん太「……しかし、最近何かとうるさいというのに、『男嫌い』のキャラ付けに納得性を持たせるためだけに、ここまで危ないネタをご披露する必要があったのか?」




ちょい悪令嬢「──当然です! まさにこれぞ、本作において何度も何度も申している、この世の中で最も大切なる、『リスク管理』の創作物版なのでございます!」




メリーさん太「『リスク管理』だって? しかも『創作物版』て…………………おいおい、『リスク管理』というのは本来、政治戦略とか経済戦略とか軍事戦略等の、国家レベルの物事に適用されるものじゃなかったのか?」


ちょい悪令嬢「確かに国家運営にとっての最重要の『金科玉条』とも言えますが、この世の森羅万象すべてに適用されるべきものでもあるのです!」


メリーさん太「し、森羅万象、って……」




ちょい悪令嬢「まさに今世間を騒がしている『東京オリンピック2020』を例に挙げて説明しますと、以前も本作で述べたように、まず何よりも運営側の『リスク管理』がまったくなっておりません。どうしてこんなに『隙』だらけなのでしょうか? 現在内外において『クレーム祭り』状態なのは、『リスク管理』がこの上なく『ダメダメ』だからです。なぜあのような『致命的な失言』を平気でやるのか? そもそもそのような『内部情報』が筒抜けになってしまうのを、すべてのオリンピック関係者に対して反日スパイアプリである『LI○E』を使用禁止等にすることによって防げなかったのか? どうして『信じられないほど非道い過去』を持つ問題人物ばかりを採用するのか? 誰が見たって『ショボい』と文句をつけたくなる『選手村』をつくってしまうのか?──等々と、枚挙に暇がありません」




メリーさん太「……うわっ、反論のしようが、まったく無いわ」




ちょい悪令嬢「これはある意味『反オリンピック勢力』が『重箱の隅をつつく』ことによって、政府や東京都等を含むオリンピック運営側を、何としても陥れようと、殊更問題をオーバーにあげつらっているだけとも言えなくもありませんが、そもそもこのように安易に『クレームを入れられる』こと自体が、あまりにも運営側が『脇が甘い』と言わざるを得ないのです。何せ『クレームを入れられないように』事前にしっかりと、可能な限り『欠点の無い体制』を築いておくことこそ、『リスク管理』のキモなのですから!」




メリーさん太「後から『クレーム』を入れられないように、何事も事前にしっかりと『欠点アナ』を塞いでおくことこそが、まさしく『リスク管理』というものだって?」




ちょい悪令嬢「前回の『かげきし○うじょ!!』や『白い砂のアク○トープ』で申せば、ヒロインの『アイドルとしての前歴』の不自然さこそが問題なのですよ。ただでさえ『ヤバいファン』の多い『アイドルもの』だというのに、あんないい加減なキャラ付けをしたんじゃ、非難囂々になるのも当然ですわ。制作陣としては、ちゃんと事前に『リスク管理』をしなければ。例えば今回の『かげきし○うじょ!!』における『男嫌い』のように、誰でも納得できる理由づけを行っておくとかね。そうで無かったら『アイドルとしての前歴』などといった、キャラ付けなんて、最初からやらないほうが無難てものですよ」




メリーさん太「さ、最初からやらないって、それではまったく『ドラマ』が無くなって、ストーリーが成り立たないじゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえ、そんなことはありませんよ? 要は『クレームがつかない』ようにすればいいのであって、むしろ『当たり前』のことをするだけなのです」


メリーさん太「当たり前のこと、って?」




ちょい悪令嬢「何度も申しているように、本来本作の作者は別に、メジャー系の『アイドルもの』のファンでも何でも無かったのですが、今回物は試しとして、アイドルものの代表作とも言える『ラブラ○ブ!スーパースター‼』を初視聴してみたのですよ。すると何と、むちゃくちゃ見やすいし、ストーリーだけでは無くキャラクター一人一人の好感度も抜群だしで、即行で『視聴継続』を決定したのです! 何と言っても、下手に『クレームがつかない』ように、しっかりと『リスク管理』がなされていましたからね!」




メリーさん太「『ラブラ○ブ!』が、リスク管理だと⁉」




ちょい悪令嬢「『アイドルもの』にとって何もよりも肝心な、ヒロインが『アイドルを目指す』ようになる理由が、丁寧かつ非常に自然に描かれていて、誰もが納得できるとともに、下手に余計なことをさせずに、アンチ大好き『クレーム』の発生を極力抑えているのですよ!」


メリーさん太「……『アイドルを目指すようになった理由』って、具体的には何なんだ?」




ちょい悪令嬢「ヒロインが音楽方面で数々の実績を誇る学園にせっかく合格したというのに、肝心の音楽科には落ちてしまったのですよ。それで完全に絶望してしまい『自分の人生は終わってしまった』と決めつけていたら、ちょっとおかしユニークな同級生に絡まれていくうちに、最近話題の『スクールアイドル』なら別に音楽科生で無くてもなれることを知って、仲間たちと再起を図っていくという、『アタシ再生産!』な物語が始まるのですわ♫」




メリーさん太「──本作の作者が、大好きなパターンじゃん!」




ちょい悪令嬢「一度アイドルの夢に破れて『死んだように』なっていたのに、再び甦るところなんて、『ゾンビラ○ドサガ』にも通じますしね」


メリーさん太「……聞いている分には、無理な設定も無いようで、クレームをつけようもないしな」


ちょい悪令嬢「最初にできる仲間が『中○人』であることが、(いろいろな意味で)ちょっと心配だったのですが、むちゃくちゃいいやつだし、アイドルもののヒロインとしても魅力たっぷりで、むしろ作品を引き立ててくれているくらいなのですよ!」


メリーさん太「……へえ、これまで『ラブラ○ブ!』シリーズなんて、何の関心も無かったけど、やはり『食わず嫌い』は駄目だな」


ちょい悪令嬢「何よりも肝心なのは、『アイドルをやめた理由が男嫌いだから』などと言う、『クレーム』が来るのが当たり前な駄目設定なんかでは無く、『アイドルを目指すのは音楽が好きだから』という、いかにも無難ではあるものの、むしろだからこそ誰もが納得できて、クレームのつけようが無いところなのです!」




メリーさん太「……なるほど、あんたの言いたいことがやっとわかったわ。なんか『無難』とか言うと、さも面白く無さそうだけど、実は面白いかどうかはまた別の話で、無難なキャラ付けであろうとも、今回の『中○人の仲間』のように、他のキャラとの関わり合いの演出の仕方によっては、いくらでも面白くできるのだから、わざわざクレームをつけられるような、無理なキャラ付けなんかやめておいたほうがいいってことか」




ちょい悪令嬢「そうです、これぞ『リスク管理』というものです。確かに『アイドルの前歴あり』とか言うと、いかにもキャラが立ちそうですが、そもそもアイドルになるような特殊な人物が、どうしてその一方で『単なるコミュ障』でもあるなどといった、完全に真逆のキャラ付けをしてしまうのか? そもそもせっかくアイドルだったのに、どうしてやめてしまったのか?──等々と、誰もが納得できる『理由づけ』が必要になってきて、それができないようなら、最初から『元アイドル』なんて高難度なキャラ付けをするなってことなんですよ」




メリーさん太「うわあ、相変わらず手厳しいことで………………って、おいおい、今回は、前回の『フォロー』をするんじゃなかったのかよ? これじゃ本末転倒じゃん!」




ちょい悪令嬢「大丈夫です、すでに『かげきし○うじょ‼』については、『男嫌い』の理由付けにおいて、十分挽回しておられるし、『白い砂のアク○トープ』については、『今後に期待』と言ったところでしょうか?」




メリーさん太「えー、『白い砂のアク○トープ』についても、何かフォローしてやろうよ?」




ちょい悪令嬢「それでしたら、両作品における『共通事項』に対する、これからの料理の仕方を拝見することで、評価を改めさせていただこうかと存じます」


メリーさん太「え? 『ヒロインが元アイドルである』こと以外に、何か共通していることってあったっけ? …………もしかして、メインヒロインの二人が『百合』とか?」




ちょい悪令嬢「『かげきし○うじょ‼』のほうは、『ノンケ』だそうですよ?」




メリーさん太「──失望した! もう視聴するのをやめます!」




ちょい悪令嬢「こらこらw ──実はもう一つの共通項って、残念ながら『百合』では無く、『薔薇』だったりするのですよ」


メリーさん太「薔薇って……………………ああ、『LGBT』で言えば、『L』では無く『G』ってことか! そういえば両作品共に、『G』っぽいキャラが出ていたっけ?」




ちょい悪令嬢「これもある意味、『安易なキャラ付け』の代表格であり、今後ちゃんと『誰もが納得できる理由』を示すことができるのか、大いに見物ですわね♡」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る