第759話、わたくし、男女格差の是正は、国会議員よりも女子高生を優先すべきと思いますの♡(前編)

ちょい悪令嬢「──メリーさん、大変です! わたくし、すごいことに気づいてしまいました!」




メリーさん太「……あ、はいはい、今回の本編の導入の仕方は、『タイプD』ですか?」




ちょい悪令嬢「──そんなタイプ分けなんか存在してねえよ⁉ 何だよその、最近とみに見受けられる、『やる気の無さ』は⁉」


メリーさん太「どうせ今回もアニメの話だろう? 6月中に最終話を迎える『春アニメ』とか、7月から始まる『夏アニメ』とか、語ることがいっぱいだろうからな。……やはり『ひぐ○しのなく頃に卒』か? それとも『少女☆歌劇レヴュースタ○ライト』から最大の見せ場である『レビュー』のシーンを抜き取ったとも言える新作アニメ、『かげきし○うじょ‼』か?」


ちょい悪令嬢「……『スタ○ライト』から、『レビュー』のシーンを抜いたら、一体何が残ると言うのでしょうか?」


メリーさん太「──至極真っ当な、『学園演劇部アニメ作品』だよ! そもそもあんな超不自然な『レビュー』シーンがあること自体が、おかしいんだよ!」


ちょい悪令嬢「わかります…………いえ、わかりません!」


メリーさん太「だからそれは、『スタ○ライト』では無くて、『ゲキ○ル』だろうが⁉(天丼)」


ちょい悪令嬢「あ、いえ、そもそも今回のテーマは、『春アニメの総括』でも『夏アニメへの期待と抱負』でも無く、もっと真面目な話なのですよ?」


メリーさん太「本作の作者にとって、アニメよりも真面目な話だと? ──まさか、そんなものがあり得るのか⁉」


ちょい悪令嬢「……あなた、自分の作者を何だと思っているのですか? 当然毎度お馴染みの、『ジェンダー問題』についてですわ」


メリーさん太「──そっちだったのかよ⁉ だから『政治問題』は、できるだけやめておけと言っているだろうが!」




ちょい悪令嬢「ふっふっふっ、いいんですか? 今回こそ、現在の『似非ジェンダー工作活動』に、完全にトドメを刺すことができるというのに」




メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「しかも、今回取り上げるトピックスはまさしく、ジェンダー問題における『本丸中の本丸』なのですよ!」


メリーさん太「じぇ、ジェンダー問題の、本丸だと?」




ちょい悪令嬢「もちろん、『男女問題』、ですわ☆」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「これまで、『同性婚』、『LGBT』、『夫婦別姓』と、『ジェンダー四天王』どもを次々と撫で切りにして、完璧に叩き潰してきた本コーナーですが、ついに『ジェンダー四天王』の最強にして『元祖レジェンド』とも言える『男女問題』を、ぐうの音も出ないくらい『全否定』して差し上げますわ!」




メリーさん太「いやいやいやいや、『男女差別』を否定したり解消したりなんて、人類の根本的問題の一つに、ある程度のケリをつけることなぞ、絶対に不可能だろうが⁉ もしできるとしたら、ノーベル賞とか言ったケチな話どころでは無く、世界宗教レベルの『教祖様』にだってなれるんじゃないのか⁉」




ちょい悪令嬢「そんな大げさな話では無く、現在の『ジェンダー勢力』のうち、『男女差別問題解消派』に対して、そのうちに孕む『絶対的矛盾』を突きつけて、一定以上の『譲歩』を引き出すことができる程度ですよ」


メリーさん太「それだって、大したものだよ! 何だよ、『男女差別問題における絶対的矛盾』て。ひょっとして、これまで本作において何度も述べてきた、同じ『ジェンダー勢力』であるはずの『男女差別』と『LGBT』との、矛盾的対立関係のことか?」


ちょい悪令嬢「いえいえ、あくまでも『男女差別問題』内における矛盾です」


メリーさん太「それってどうせ、『重箱の隅をつつく』ような話なんだろう? いくら同じ『男女差別解消派』とはいえ、それぞれの論点において何らかの矛盾を孕んでいるのは、十分あり得ることだしな」


ちょい悪令嬢「重箱の隅? そんなささいな話ではありませんよ? 矛盾があると言うのは、まさしく今をときめく、『国会における議席数の男女格差』と『都立高校における男女の合格最低点の格差』との間ですからね」


メリーさん太「──どっちとも、むちゃくちゃホットな話題じゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「どうよ、これなら文句はあるまい?」


メリーさん太「いやでも、『国会の男女格差』と『高校受験の男女格差』との間に、一体何の矛盾があると言うんだよ? どちらとも『男女差別の解消』という見地において、非常に正しい主張を行っているだろうが?」




ちょい悪令嬢「『高校受験の男女格差の是正』のほうは、女子受験生が差別されているから、現在ほぼ男女同数の合格者数を、実力に合わせて女子の比率を増やせと言っているのに対して、『国会の男女格差の是正』のほうは、女性議員が差別されているから、実力を度外視して女性議員優先の議席を一定数確保して、無理やり男女同数に近づけようとしているのであり、一見同じ『男女差別の解消』をお題目にしながらも、目指す方向は完全に真反対と言っても過言では無いのです」




メリーさん太「──言われてみれば、まったくその通りじゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「国会のほうは、『クオータ制』でしたっけ? そんな『男性に対する逆差別』の制度を導入しようというのなら、『……あ、そう? だったら現在男女同数をほぼ実現している、都立高校の入試制度は、是正しなくてもいいんだよな? こっちはある意味、すでに「クオータ制」を導入しているようなものだからな?』となって、いわゆる、『あちらを立てればこちらが立たぬ』の状況となっているのですよ」




メリーさん太「うん、そうだよな。『都立高校』における『男子生徒優遇処置』が、あくまでも『男女の合格者をなるべく同数にするため』であれば、国会がこれから導入しようとしている『クオータ制』そのものだから、もしも我が国のジェンダー勢力が『国会の男女格差』を是正しようとしているのなら、高校入試における『男子優遇』に対して、『それはズルだ!』とか、『ちゃんと女子の受験生の実力を認めろ!』とかとは、口を裂けても言えないはずだよなあwww」




ちょい悪令嬢「これに気がついた際には、本作の作者自身、すっかりあきれ果てたそうですよ? 確かにこれまでも矛盾だらけだった『似非ジェンダー勢力』ですけど、まさか同じ『男女差別解消派』の中で、これほど致命的な矛盾を孕んでいたなんてねえ……」




メリーさん太「いや、ホントすごいよ、この作者! 間違い無く、現在の日本国において、本当の意味で『真実を掴み取ることができる』という、『役に立つ頭脳の持ち主』としては、五本の指に入るレベルの『超天才』じゃないのか?」




ちょい悪令嬢「──他のやつらが、バカばっかりなだけですよ! 『ジェンダー勢力』のみならず、都立高校関係者はもちろん、与野党を問わずすべての国会議員も! ……おまえら、『ひろ○き』氏を雇うくらいだったら、本作の作者を『ジェンダー問題担当大臣』として、年俸三、四億円ぐらいで雇い上げろよ⁉」




メリーさん太「……おいおい、『政策顧問』から『大臣』に格上げかよ⁉ そんな責任のあるポストを要求するくらいなら、単に『問題点』を指摘するだけでは無く、ちゃんと『解決策』も示さなければ話にならないぞ?」




ちょい悪令嬢「解決策ですか? もちろんありますよ」




メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「あら、そんなに驚くことですか?」




メリーさん太「驚くよ! 『男女格差の是正』問題における、日本国民のほぼ全員が気づきもしなかった『致命的矛盾』を指摘してのけただけで無く、それをあっさりと解決できるとか言われたら、もはや大臣とか首相レベルですら無いよ! 『影のフィクサー』レベルだよ! 日本国における『似非ジェンダー工作』を密かに指示している『某国の元首』レベルだよ!」




ちょい悪令嬢「いえいえ、ただ単に『クオータ制』を完全に放棄するという、簡単なお仕事ですけど? たったこれだけで、『高校受験における男女格差』と『国会における男女格差』との両方が、一気に解決するのでございますが?」




メリーさん太「──はああああああああああああああ⁉」







(※後編に続きます)

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