第708話、わたくしたち、悪役令嬢アイドルグループ『アクドル』ですの♡(その6)
みるくの時間♡「──となると、『ゾン○ガ』にも当然のようにして、『ま○マギ』シリーズの『法則』が、適用されることになるわけなの」
ちょい悪令嬢「……『ま○マギ』シリーズの、法則?」
みるくの時間♡「魔法少女となると同時に、『魔法が普通に存在する世界』において、変幻自在な不定形暗黒生物『ショゴス』によって構成された新たなる肉体へと、『転生』するってやつよ☆」
ちょい悪令嬢「は?……………いやいやいやいや、一体何を言い出しているの⁉」
みるくの時間♡「おや、何かご不審な点でも?」
ちょい悪令嬢「ゾンビは確かにある意味『死者の蘇生』とも言えますが、『異世界転生』みたいに、別人になるのでは無く、元の肉体が『あたかも生きているように』再び動き出すという、いわゆる『アンデッド』の一種ではないですか⁉」
みるくの時間♡「『元の肉体』ですって? 果たして本当にそうかしらねえ」
ちょい悪令嬢「はい?」
みるくの時間♡「作品を本気で『考察』するつもりでいるのなら、生半可な気持ちで視聴していてはダメよ? ちゃんと『伏線』を、すべて漏れなくチェックしておかなければ。──確か、あ○ちゃんあたりがぼそっと言っていたでしょ? 『……日本においては基本的に「火葬」のはずなのに、どうして私たちは七人揃って、肉体が死亡当時のままで残っていたのだろう?』って」
ちょい悪令嬢「──‼」
みるくの時間♡「これって実は、無茶苦茶大がかりな『ブラフ』かも知れないわよ? すぐに頭や腕が取れて、いかにも『ゾンビならではの肉体』だと思わせておいて、実はあれって、彼女たち自身の肉体
ちょい悪令嬢「……確かに、幕末を生きたゆう○り姐さんならともかく、他のメンバー全員のご遺体がすべて、偶然にも火葬されなかったなんて、常識的に考えられないし、あのように肉体がすぐバラバラになろうと、すべてコントロール可能だったり、普通に食事をしたり、落雷の直撃を浴びて無事であるだけで無く、それをステージパフォーマンスに利用したりなんてことが、『ただの死体』にできるはずが無く、『魔法少女』だか『クトゥルフ神話
みるくの時間♡「そもそも『ま○マギ』シリーズだって、単に『魂の抜けた肉体』になっただけでは無く、魔法少女の使命として、『対魔女バトル』に耐え得る特殊な肉体に作り替えられていることも、十分考えられるしね」
ちょい悪令嬢「そうか、『ゾンビ』と言うことで、当然のように『動く死体』であるものと思い込んでいたけど、本当に本人の死体である必要も、厳密には『(典型的な)ゾンビ』である必要も、無かったんだ⁉」
みるくの時間♡「無茶苦茶屁理屈を言わせてもらうと、先程話に出たように、『食物摂取』を受け付ける内臓器官が正常に働いているのが、まずもっておかしいし、そもそも腐った脳みそなんかで、どうやって『思考』しているのかしらねえ?」
ちょい悪令嬢「そんなことを言い出したら、ゾンビどころか、すべての『アンデッド』作品が、成立しなくなるけど、『ゾン○ガ』に限って言えば、元々『腐った死体』なんかでは無く、何らかの目的のためにあつらえられた、『特別仕様の肉体』であるかも知れないってことですね?」
みるくの時間♡「本作におけるパターンだと、それこそ『ショゴス』ってことになるけどね」
ちょい悪令嬢「……もしかして、その手法であれば、別に『ゾン○ガ』に限らず、『ゾンビ』作品の類いのすべてが、論理的に実現可能になったりして?」
みるくの時間♡「ええ、ある意味すでに火葬等で肉体を失っている、『死者を甦らせる』方法であるわけだけど、まずは『ショゴス』等で『
ちょい悪令嬢「な、なるほど、『その者を個人として形成するのは、過去の記憶のみである』のだから、別に本人の死体を使わずとも、ありとあらゆる存在の『記憶と知識』が集まってきている集合的無意識から、本人の『記憶』をすべてダウンロードすれば、実質上『本人が生き返った』ようなものになるわけですね?」
みるくの時間♡「言うまでも無く、『受け皿』のほうを生前の本人そっくりそのままにすれば、『完全なる蘇生』が実現するんだけど、おそらく何らかの目的があって、あえて不完全な『ゾンビ状態』で甦らせたんじゃないかしら?」
ちょい悪令嬢「……そういえば、さ○らちゃんだけ記憶喪失状態で蘇生したのは、幸○郎さんとの関係を考えれば、意図的なものかも知れませんよね?」
みるくの時間♡「実はた○ちゃんだけいまだに『無垢○巨人』そのままな状態なのも、作品の根幹に関わる重要な理由があったりしてね♫」
ちょい悪令嬢「──はっ、そういえば!」
みるくの時間「おや、何か気がついたことでもあるの?」
ちょい悪令嬢「これまた『伏線』でもあるかのように、何度も取り沙汰されている、幸○郎さんだけが可能な、『まるで生きているかのような特殊メイク』って、むしろそっちのほうが『
みるくの時間「おおっ、いい着眼点ね? あなたもわかってきたじゃない」
ちょい悪令嬢「つまり、メイクをしているようでいて、メイクを
みるくの時間「いわゆる『逆転の発想』ね? 結構いい線をいっているんじゃないの? さっきも言ったように、何かと言えば全身がバラバラになっているのは、あくまでも『そういう仕様』なだけであって、外見上普通の人体であっても構わないわけだしね」
ちょい悪令嬢「……場合によっては、『メイク』ですらなかったりしてね♫」
みるくの時間「うん? それって、どういうこと?」
ちょい悪令嬢「ようく考えてみれば、『生前仕様メイク』って、メンバー自身で落とすことができるし、入浴したりいきなりの降雨や水しぶきを浴びたりしても、普通に落ちていましたよね?」
みるくの時間「………………………あら? それじゃ、せっかくの私たちの『仮説』が、あっさりと崩れてしまうじゃないの?」
ちょい悪令嬢「いえ、そこのところはちゃんと、『修復可能』です!」
みるくの時間「ほう?」
ちょい悪令嬢「彼女たちの現在の肉体は、変幻自在の暗黒生物『ショゴス』によってできているのだから、いかにも『メイク』によって人間とゾンビの外見を切り替えているように、幸太郎さんか誰かさんに『設定』されることによって、水を被ったりしたら人間の外見がゾンビへと
みるくの時間「おお、そうか、『メイク』自体が『ブラフ』だったってわけね⁉ そうかそうか、『ブラフ』が一つでもあった場合、別にそれだけにとどまらず、ゾンビであることに関するすべてが『ブラフ』であることをも、疑うべきだったわけね?」
ちょい悪令嬢「今や視聴者の皆さんはすっかり、メンバーたちが『ゾンビであること』を受け入れて、その観点に立って作品を楽しんだり考察したりなされていますが、実はすべての根本たる『ゾンビであること』自体が、盛大なる『ブラフ』であるかも知れなかったりしてね☆」
みるくの時間♡「例えば幸○郎さんがしきりに『時間が無い』と焦っているのも、ゾンビとしての『賞味期限』が切れるのを恐れているの
ちょい悪令嬢「メンバーを佐賀県の外に出さないようにしているのも、ゾンビとして生かし続けるためには、佐賀県という『結界』の中にいなければならない──といったふうに思い込みがちですが、実は佐賀の外に出たほうが、どんどんと普通の人間へと復活していったりして」
みるくの時間♡「普通『ゾンビ』を題材にした作品だと、何かにつけて『悲観的な見方』をしがちだけど、実は制作陣は、そこのところを『逆手』に取っていたりしてね」
ちょい悪令嬢「別にこの考証が、すべて当たっているとは思いませんが、『ハッピーエンド』を迎えるためには、方向性としては間違っていないのでは?」
みるくの時間♡「──と言うわけで、『ゾンビラ○ドサガ』は、実は『魔法少女たちのためのクレイジーワールド』だったと言うのが、今回の【座談会】の結論だったりします! 皆様もアニメ等を見る際には、こういった『あえて別の角度から見直してみる』と言うことを心に留めておくと、また新しい発見もあるやも知れませんので、是非ともお勧めいたしますわ♡」
ちょい悪令嬢「……いや何だよ、『クレイジーワールド』って。確かに『マギ○コ』の舞台の神○市は、『スーパークソレズシティ』として十分に狂っているけど、あっちはあくまでも『架空の都市』に過ぎず、実在の佐○県と一緒にしたりしたら、文字通りにホンマものの『風評被害』になってしまうでしょうが⁉」
みるくの時間♡「──そんなことよりも、アルテミスちゃん! 次回はついに満を持して、あの国民的超話題作である『鬼○の刃』のアニメ版を取り上げる予定なのよ!」
ちょい悪令嬢「そんなことよりも、って…………というか、すげえ唐突だな⁉ 本作の作者って別に、『鬼○の刃』のファンでも何でも無かったでしょうが?」
みるくの時間♡「ふっふっふっ、実は本日5月10日は、あの『400億の男』(予定)であられる、煉○杏寿郎さんの誕生日だったりするの!」
ちょい悪令嬢「へ、そうなの?………………って、5月10日と言えば、毎年しつこく告知しているように、本作の作者の誕生日じゃん⁉」
みるくの時間♡「すごい偶然もあるものよねw これは彼の登場作品である『鬼○の刃』も、全力で大プッシュしなくてはね♡」
ちょい悪令嬢「……これまでほとんど話題にも挙げなかったくせに、なんて現金なやつなんだ⁉」
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