第657話、わたくし、ゾンビでも魔法少女になれると思いますの⁉

ちょい悪令嬢「──昨日、某超人気アニメの最終章を拝見したのですが、何とびっくり! 結局モテモテハーレム主人公を射止めたのは、意外や意外、『あ○か』さん大勝利の『眼鏡エンド』だったとわ⁉」




メリーさん太「はあ? あんたまたもや開幕から、何言っちゃっているの⁉」




ちょい悪令嬢「……何ってもちろん、歴史的超優良アニメ作品の、最終シーンの話ですが?」


メリーさん太「いや、あの作品のラストで主人公とくっついたのは、確かに『眼鏡』さんだったけど、『ア○カ』ちゃんでは無かったろうが? …………それとも、『ア○カちゃんとくっついた、某眼鏡おじさんの勝利エンド』とか言いたいわけ?」


ちょい悪令嬢「え? メリーさん、一体何の話をなされているのですか?」


メリーさん太「そりゃあもちろん、あんたが昨日見たという、某劇場版アニメのラストの話だけど?」


ちょい悪令嬢「劇場版? いえ、わたくしが見たのは、テレビアニメの、しかもすでにシリーズ終了済みでの、一挙全話無料配信分の、最終話の話ですけど?」


メリーさん太「え?」


ちょい悪令嬢「え?」


メリーさん太「『ア○カエンド』とか『眼鏡勝利』とか言ったら、まさしく現在話題騒然の『エヴ○』新劇場版最終エピソードである、『シン』でしょうが? それなのにテレビアニメとか、一体何を言い出すのよ?」




ちょい悪令嬢「『シン・エヴ○』ですって? そんなもの、わざわざ映画館まで見に行くわけが無いじゃないですか? わたくしが昨日見たのは、『響け! ユーフ○ニアム』の第2シーズンの最終話ですよ。最後に主人公のオー前ちゃんが『大好きです』と告白したのは、『眼鏡』キャラの『あ○か』先輩だったでしょうが?」




メリーさん太「──そっちかよおおおおおおおおおおおお⁉」




ちょい悪令嬢「そっち以外に、何があるって言うんですか? ………まさか、『シン・エヴ○』のラストで、ア○カちゃんとマ○さんが禁断の合体技によって、一人になったとか?」


メリーさん太「──予告編にしか登場しなかった、『EV○8+2号機』かよ⁉」


ちょい悪令嬢「とまあ、そういうわけで、昨日は傑作アニメ作品の『衝撃の最終回』を、いろいろと選りすぐって見ていたのですよ」


メリーさん太「『ユーフ○2』って、言うほど衝撃の最終回だったっけ? ──ていうか、あれって『あ○か先輩エンド』って言えるの?」


ちょい悪令嬢「オー前ちゃん自ら、『あ○か先輩大好き♡』って、宣言していたではありませんか?」


メリーさん太「うう〜ん、あれはあくまでも、同じユーフ○奏者としての、先輩に対する親愛と尊敬の念と言うか──」




ちょい悪令嬢「公式自らが、『届けたいメロデ○』という劇場版を制作するほどの、『推しカップル』なんですけど?」




メリーさん太「──そういえば、そうだった⁉ レイ奈ちゃんや秀○君は、一体何やっていたんだ⁉」


ちょい悪令嬢「ただの『かませ』や『当て馬』とか?」


メリーさん太「……そういや、レギュラー同級生のお二人を始め、同じユーフ○奏者で先輩の中○さんや、その親友である鎧○先輩に、幼なじみのあ○いちゃん、果てにはタ○先生に至るまで、オー前ちゃんとフラグを立ててきたキャラって、枚挙にいとまがないよな⁉」


ちょい悪令嬢「万一(例の事件以前にアナウンスされていた)三期が創られない場合、永遠に『あ○か先輩エンド』のままとなることでしょう」


メリーさん太「──『京ア○』様、大変な状況におありなのは、重々承知しておりますが、何卒頑張ってください! 心から応援しております!」


ちょい悪令嬢「……ええと、これ以上制作スタッフの皆様にご無理を申しても何ですので、いい加減ここら辺で、もう一つのほうの作品の『最終回』に、話題を変えましょう!」


メリーさん太「もう一つの作品、て?」


ちょい悪令嬢「先頃第二期『リベンジ』編が発表された、『ゾンビランド○ガ』でございます」


メリーさん太「……そういえば、前回もちょろっと名前が出ていたけど、本作の作者って、『ゾン○ガ』を支持していたっけ? 今回の無料全話配信についても、三、四話ほど見たところで、放置していたんじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「それが、第6話を何の気なしに流し見していた最中に、いきなり風向きが変わったんですよ!」


メリーさん太「『ゾン○ガ』の第6話って、何かあったっけ?」


ちょい悪令嬢「──岡○さんです、『シ○タゲ』の岡○倫太郎さんが、ご降臨なされたのです!」


メリーさん太「はあ? 確かに『ゾン○ガ』のプロデューサーさんは、倫太郎さんと『中の人』が同じだけど、それがどうした?」




ちょい悪令嬢「何とですね、普段はまさしく『鳳オー院凶真』そのままに、とち狂った言動を繰り返していたプロデューサーさんが、ここぞという時にかっこよく『真面目ボイス』となられたのですよ! ──まさしく、『シ○タゲ』において、鳳オー院凶真から岡○倫太郎へと、いきなりジョブチェンジするかのように!」




メリーさん太「……ほう、それは確かに、特に『シ○タゲ』以来の宮○真守さんファンとしては、聞き所だろうな」


ちょい悪令嬢「ふふふ、実はそれだけでは無いのですよ!」


メリーさん太「え、まだ他に何かあるのかよ?」


ちょい悪令嬢「──実は『ゾン○ガ』って、内容自体もちゃんと、『シ○タゲ』だったのです」


メリーさん太「内容も『シ○タゲ』、って……」




ちょい悪令嬢「まさに最終回が──と言うか、極論すれば『ゾン○ガ』本編12話すべてが、『己の愛する者の死という絶望の結末を、何とかして希望ある未来の世界線ストーリーへと変えようとする物語』、そのものだったのですわ!」




メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「どうです、『ネタバレ防止』のために、詳しくは述べられませんが、『シ○タゲ』そのものでしょう?」


メリーさん太「……ああ、プロデューサーのた○みさんのCVを宮○真守さんにしたのは、間違い無く『確信犯』だよな」


ちょい悪令嬢「『中の人』で驚いたのは、むしろ『た○ちゃん』のほうですけどねw」


メリーさん太「──かの三○琴乃様に、『アウーアウー』言わせるだけって、一体どんな『大声優の無駄遣い』なんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「その『アウアウ』言うのを、やめなさい!」


メリーさん太「……それって元ネタは、『うみ○こ』と『ひぐ○し』の、どっちなんだよ?」


ちょい悪令嬢「このように、『驚愕の事実』の目白押しの『ゾン○ガ』ですが、まだまだ注目点は満載ですよ!」


メリーさん太「ほう、他にも何かあるって言うのか?」




ちょい悪令嬢「ズバリ、『ま○マギ』の新たなる可能性の、一例でもあることです!」




メリーさん太「──また、そのパターンかよ⁉」




ちょい悪令嬢「でも、『ゾンビ』と聞いて、何か思い出しませんか?」


メリーさん太「──ッ。そ、そうか! 『ま○マギ』における、『魔法少女の秘密ネタバレ』その①である、『魔法少女の本体は、実はソウルジ○ム』か⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、杏○ちゃんやさ○かちゃんが言うところの、『魔法少女って、ゾンビにされたようなものじゃないの⁉』であり、『ゾン○ガ』はこれに対して、一定の『解答』を示したとも言えるのです」




メリーさん太「『ま○マギ』に対する、解答、って……」


ちょい悪令嬢「『魔法少女がゾンビなら、みんな死んでも死にきれないじゃない⁉』ですよ!」


メリーさん太「──おいっ⁉」




ちょい悪令嬢「あ、間違った(てへぺろ)w 『魔法少女がゾンビでも、別に構わないじゃない♡』、でした☆」




メリーさん太「──いやいやいやいや、大いに構うだろう⁉」




ちょい悪令嬢「へ? 何か不都合でも、ありますでしょうが?」


メリーさん太「思春期の女の子が、ゾンビにされてしまうんだぞ? いろいろとあるだろうが!」


ちょい悪令嬢「いろいろって、例えば?」


メリーさん太「そ、そりゃあ、本編にもあったように、『恋愛』方面とか?」




ちょい悪令嬢「……ああ、それねえ、わたくし本編を見た時から気になっていたんですけど、どうしてゾンビだったら、『恋愛』をあきらめなければならないのですか? 別に普通に人を好きになったりつき合ったりしても、構わないと思うんですけど?」




メリーさん太「いや、ゾンビだぞ⁉ 何もかも人間と同様に、できるわけが無いだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「ゾンビと言っても、よくあるような『腐肉&腐臭』そのままというわけでは無く、見かけ上は人間そのものではありませんか?」


メリーさん太「外見はそうかも知れないけど、中身のほうが大問題じゃん!」


ちょい悪令嬢「中身に問題って、具体的には?」


メリーさん太「実質的に不死だし、怪我もすべて魔法で修復できるし、とにかく普通の女の子とは全然違っているんだから、相手としても気持ち悪いだろうが?」




ちょい悪令嬢「──それって、ゾンビと言うよりも、『魔法少女』になった時点からわかっていた、『大前提デフォルト』のようにも感じられるのですけど、気のせいでしょうか?」




メリーさん太「………………………あ、あれ?」


ちょい悪令嬢「──おやおや、ひょっとして本作の作者ってば、また一つ、『ま○マギ』における『致命的な欠陥』に、気づいたようですよ?」


メリーさん太「やめてえええええ! もうこれ以上、『ま○マギ』のスタッフや大ファンの方々を、敵に回さないでえええええ!!!」


ちょい悪令嬢「でも、そうでしょう? 見かけ上普通の少女なのに、『ゾンビだから恋愛ができない』とか言い出したら、『魔法少女』だって恋愛ができないのでは? さ○かちゃんてば一体何を考えて──ていうか、そもそも何を、魔法少女になったんでしょうねえ?」


メリーさん太「そ、そうか、逆に言えば、ほとんどの萌え系創作物なんて、魔法少女や宇宙人はおろか、見かけ上美少女なら、ゾンビとかのアンデッド系キャラも大人気だよな⁉」




ちょい悪令嬢「そうなんですよ! それを見事に証明してくださったのが他でも無く、『ゾンビランド○ガ』なのです!」




メリーさん太「──ていうか、外伝作品である『マギア○コード』における、魔法少女の『オールレズ化』の時点において、れっきとした『ま○マギ』シリーズとしての、答えを出していたんじゃないのか⁉」




ちょい悪令嬢「ぶはははは、今頃気がつかれましたか? そうなのです、同じ魔法少女であり、しかも女の子同士ともなれば、もはや世の常識なぞに縛られること無く、実質上『ゾンビ』そのものであっても、大々的に恋愛模様を展開できるってことですよ♫」


メリーさん太「……前回述べていた、『LGBTは、フィクションを舞台にしてこそ、真価を発揮し得る』論が、ますます信憑性を帯びてきたな」




ちょい悪令嬢「しかも、『ゾン○ガ』においては、ある意味ゾンビと普通の人間との、生死や時代すら超越した、真に理想的な『愛の形』を模索しているわけですからね、もはや現実の『LGBT』問題なんて、とても太刀打ちできませんよ」




メリーさん太「うんうん、『ゾン○ガ』はこれまで思っていたよりも、見所満載のようだな。これは是非とも現在絶賛開催中の、全話無料配信を視聴しておかねば!」




ちょい悪令嬢「第二期の『リベンジ』編も、かの『ひぐ○しのなく頃に卒』と同様に、今年の夏期アニメとして放映&配信される予定ですので、どうぞお見逃しなく♡」














メリーさん太「──おいっ、最後の最後にどさくさに紛れて、『ひぐ○し』のステマまでぶっ込むんじゃないよ⁉」




ちょい悪令嬢「……ところで、『ゾン○ガ』のヒロインたちが、『ま○マギ』世界に迷い込んだ際に、魔法少女になる代わりに『ゾンビから人間に戻してください』と願った場合、果たしてキュ○べえは叶えることはできるのかしらね?」




メリーさん太「そりゃあキュ○べえだったら、ゾンビを人間に戻すことくらい、造作も無いんじゃ…………いや、ちょっと待てよ? さっきも指摘したように、実は『ま○マギ』において魔法少女になるってことは、『ゾンビになる』も同然なんだから、この場合一体どうなるの⁉」

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