第636話、わたくし、けして『表現の自由』を、『AKIRA』めませんの⁉
メリーさん太「………………あれ、どうしたの、これ?」
ちょい悪令嬢「どうしたって、いきなり何ですの、メリーさん?」
メリーさん太「いや、たった今まで、別の作品を書いていたはずなのに……」
ちょい悪令嬢「別の作品、って?」
メリーさん太「何か知らないけど、国会議員のおっさんばかりが出て来て、最近の日本の体たらくっぷりに嘆き続けているという」
ちょい悪令嬢「──はあ? それって本当に、本作『わたくし、悪役令嬢ですの!』のエピソードですの⁉」
メリーさん太「それで最後は、いきなり女神様が現れて、おっさんたちが異世界に転生して、そこで全員『美少女』として、新たに『美少女オンリーの国会』を打ち立てるという」
ちょい悪令嬢「もう何が何だか、わけがわかりませんわ⁉」
メリーさん太「でも、おっさんたちに言わせると、『もはやこれこそが、我が国の国会における「男女格差」を是正するための、唯一の方策なのだ!』ということらしいんだけど」
ちょい悪令嬢「『おっさんたちのTS転生』こそが、現在大問題になっている、国会の議席の男女格差を是正するって、ホンマこの作者、一体何を考えているのよ⁉ 『
メリーさん太「しかもこれが、今季のWeb小説コンテストに向けての、エントリー作品案の一つだそうなのよ」
ちょい悪令嬢「………………へ? 今更『おっさんの美少女化TS転生』が?」
メリーさん太「まあ、一応あのアホ作者にも、何か考えがあるんでしょう。本作か別の作品において、きっと『
ちょい悪令嬢「あの作者のことですから、そのパターンが予想されますね。──つうか、今回まさにその、『
メリーさん太「……おそらくは、『AKI○A』のせいですよ」
ちょい悪令嬢「へ? 『AKI○A』、って……」
メリーさん太「何言っているのよ⁉ あの超有名な、アニメ作品の金字塔だよ!」
ちょい悪令嬢「いや、『AKI○A』くらい知っていますけど、それがどうしたのです?」
メリーさん太「実は昨日から動画配信サイトの『GYA○!』様で、2月末まで限定で、無料配信が始まったのよ!」
ちょい悪令嬢「ほう、『AKI○A』が無料配信とは、珍しいですね? それはありがたい話ですけど、どうしてそんな短期間の限定配信なの?」
メリーさん太「配信開始日の昨日2月26日が、今回の『東京オンリンピック』の開催日まで、ジャスト147日だからよ」
ちょい悪令嬢「──ああ、そうか! 確かに『AKI○A』の作中にも、そういったシーンがありましたわよね⁉」
メリーさん太「ほんと、すごい偶然よね。そもそも作中の時代設定が、西暦2019年だから、ほぼ現実世界の進行と一致しているし」
ちょい悪令嬢「……ていうか、今回の東京オリンピックを計画した主要スタッフの中に、熱烈なる『AKI○A』ファンがいたのでは?」
メリーさん太「──あの『表現の自由の敵』の小説家知事の取り巻きの中に、『AKI○A』信奉者がいただと⁉」
ちょい悪令嬢「まあ、それはともかくとして、『AKI○A』の配信が始まったことと、本作の作者が突然作品内容を変更したのと、どういった関係があるのです?」
メリーさん太「いや、ほら、こういった歴史的作品を見ていたら、いろいろと昔のことを思い出しがちじゃない? 作者自身も、何だかしんみりしちゃってさあ」
ちょい悪令嬢「ああ、わかります。昨日も『マリ○みて』の傑作中の傑作である『白き花○ら』を見ていて、まるで我が事のように無茶苦茶感情移入いたしましたし」
メリーさん太「……そういえば、あんたも一応、『百合キャラ』だったよな」
ちょい悪令嬢「最近は
メリーさん太「──忘れるなよ⁉」
ちょい悪令嬢「それで、本作の作者は、今更『AKI○A』を見直して、一体どういった過去を思い出したわけです?」
メリーさん太「そりゃあ当然、『AKI○A』を初めて映画館で見た時のことよ」
ちょい悪令嬢「そのまんまですわねえ。そんな『ぼっち』が一人でアニメ映画を見に行くことに、一体どんな思い出があると言うのでしょう?」
メリーさん太「ぼっちじゃ無いよ! 東京に行って初めてできた友達と、見に行ったよ!」
ちょい悪令嬢「……とも、だち? 何ですのそれ? 美味しいのでしょうか?」
メリーさん太「──あんたのほうこそ、筋金入りのぼっちじゃん⁉」
ちょい悪令嬢「
メリーさん太「悪役令嬢に対する、風評被害はよせ! 『はめ○ら』の主人公さんなんて、友人ばかりじゃないか⁉」
ちょい悪令嬢「それで、本作の作者なんかの友人になってくだされたという、その非常に奇特な御仁は、一体どういった方だったのですの?」
メリーさん太「おめえ、自分の創造主に対して、言いたい放題だな⁉」
ちょい悪令嬢「ほほほ、言えないということは、やはり『友達』なんて、作者の『哀しき妄想の産物』でしか無かったのですね!」
メリーさん太「嬉しそうに言うなよ! この真性の『ぼっち悪役令嬢』が⁉ 妄想なんかじゃ無く、れっきとした社会人さんだよ!」
ちょい悪令嬢「社会人? 学生では無く?」
メリーさん太「作者が東京に行ったのは、公務員試験に合格してからだろうが?」
ちょい悪令嬢「そういえば、そうでしたね。──と言うことは、そのお友だちさんも、例の首都東京を代表する、超マンモス自治体の方で?」
メリーさん太「いや、最初にできた友人は、『そっち』のほうじゃ無くて、新任の警察官の人だったんだよ」
ちょい悪令嬢「………………………は? ど、どうして⁉ 警察官なんて、某マンモス自治体の職員とは、『水と油』みたいなものでしょうが!」
メリーさん太「例えば、東京都の出納部局の警視庁対応セクションの『警察出納課』は、東京都庁職員の身分でありながら、職場は霞ヶ関の警視庁の中にあったりするように、大きなカテゴリィでは同じ都道府県内の、『知事部局』か『公安委員会』かの違いでしか無く、警察職員も一応『同じ県の職員』ということになるんで、まったく交流が無いわけでは無いんだ」
ちょい悪令嬢「ほう、それは初耳ですな。──しかし毎度のことながら、本作の作者って、警察のことに異常に詳しいですわね。いっそのこと、テレビの刑事ドラマの脚本でも書けばいいのに」
メリーさん太「報道番組も含めて、別にテレビに、『正しい情報』は必要ないだろ?」
ちょい悪令嬢「──しれっと、問題発言するなよ⁉ ……いやまあ、つまり本作の作者って、東京都かどこかの県庁の出納課の職員で、県警の本部に出向している間に、警察官の知り合いができたってわけ?」
メリーさん太「そんな個人情報が特定されるようなことを、教えられるかよ⁉ 少なくとも、出納関係の職場じゃ無かったよ。至極シンプルに言えば、ただ単に作者とその警察職員との、『趣味が合った』ってことなのさ」
ちょい悪令嬢「……あー、一緒に『AKI○A』を見に行くくらいですしねえ」
メリーさん太「しかも、むしろ警察官のほうから、誘ってきたという」
ちょい悪令嬢「ほうほう………………………いや、ちょっと待てよ」
メリーさん太「うん? どうかした?」
ちょい悪令嬢「本作の作者って、いまだ『性別』を明らかにしていませんけど、」
メリーさん太「『AKI○A』だけになw」
ちょい悪令嬢「──言うと思った! ウザいんだよ、てめえは⁉」
メリーさん太「メンゴメンゴ、続きをどうぞw」
ちょい悪令嬢「いや、だからさ、もしも作者の性別が女だとしたら、もしかして」
メリーさん太「もしかして?」
ちょい悪令嬢「あいつ、モテるのか?」
メリーさん太「………………え? いきなりなに言っているの、あんた?」
ちょい悪令嬢「いやほら、別に職場が一緒でも無い新人の若手警察官から、一緒に映画に行こうと誘われたわけでしょう?」
メリーさん太「ああ、その点に関しては、ご想像にお任せします☆」
ちょい悪令嬢「何ソレ? 非常に気になるんですけど⁉」
メリーさん太「いやいや、あの作者が、モテるはずが無いでしょう? そんなの、この作品読んでいたら、わかるでしょうに」
ちょい悪令嬢「
メリーさん太「──いや、普通の人間だったら、一緒に映画を見に行く相手なんて、何人もいるものだよ⁉」
ちょい悪令嬢「そ、そんなっ、メリーさん⁉ もしかしてあなた、『リーディングシ○タイナー』の能力者でしたの? 一体どこの世界線のお話をしておられますの⁉」
メリーさん太「この世界線の話だよ⁉ 何なのこの、『拗らせぼっち』? ──いいから、話を進めるぞ!」
ちょい悪令嬢「あ、はい、どうぞ」
メリーさん太「そのおまわりさんとは、『AKI○A』以外にも、『となりのトト○』なんかも、一緒に見に行ったそうだよ」
ちょい悪令嬢「……何だ、ただの『オタク』か。これは別に、『色恋沙汰』じゃねえな」
メリーさん太「おい、嬉しそうな顔をするな、公爵令嬢。見ていて可哀想になるから」
ちょい悪令嬢「わ、
メリーさん太「だから、何の言い訳にもなっていないよ⁉」
ちょい悪令嬢「あ、でも、『トト○』を見たってことは、同時上映の『火垂○の墓』も見たってことですよね」
メリーさん太「そりゃ、当然でしょう?」
ちょい悪令嬢「あの手の作品て、警察関係の方が見られても、大丈夫なんでしょうかねえ?」
メリーさん太「……」
ちょい悪令嬢「あら? め、メリーさん?」
メリーさん太「……あんた、さあ」
ちょい悪令嬢「はい?」
メリーさん太「──まさにそう言うのを、『
ちょい悪令嬢「ひいいいいいいいいいいいいいいっ⁉ ご、ごめんなさあい!」
メリーさん太「確かに本作の作者は、自他共に認める国粋主義者だし、外国の手先として日本破壊工作をし続けている左翼勢力や、それこそガ○本国人のことを、蛇蝎のごとく忌み嫌っているけど、日本共○党御用達の井○ひさし先生や、ご本人がガ○国籍であられたつ○こうへい先生の御著作に対して、頭ごなしに悪し様にののしったことなんて有ったかしら?」
ちょい悪令嬢「──むしろ、すべてが愛読書で、べた褒めしております!」
メリーさん太「自分自身も創作者の端くれであるからには、他人様の作品を『色眼鏡』で見ることは、『表現の自由』を守る意味からも厳に慎むべきであり、それこそガ○国人と同じレベルに落っこちてしまうだけなのよ!」
ちょい悪令嬢「──す、すみません!
メリーさん太「……ふん、わかればいいのよ、わかれば」
ちょい悪令嬢「寛大なご処置、誠にありがとうございます!」
メリーさん太「ちょっと、あまり卑屈にならないでよ、まるであたしがいじめているみたいじゃないの?」
ちょい悪令嬢「いじめを行ったら退学させられる、校則を新設したりして」
メリーさん太「──それが狙いか⁉ やっぱ悪用されるじゃん、そのガバ校則!」
ちょい悪令嬢「冗談ですよ、冗談。──そもそも本作の作者にしたって、ガチの『外事公安刑事』なんかとは、『火垂○の墓』を一緒に見に行くような、お付き合いはしていないでしょうしね」
メリーさん太「ああ、そっち系の方とは、『パトレ○バー』の劇場版一作目を、一緒にビデオで見たらしいよ」
ちょい悪令嬢「ガチかよ⁉ うちの作者って、シャレとか冗談とかでは無く、ガチの『国粋主義者』だったわけ?」
メリーさん太「交友範囲が広いだけよ。自治労
ちょい悪令嬢「……つまり、作者にとっての『絶対的な判断基準』は、『表現の自由を守るか否か』に基づいているわけですか」
メリーさん太「そうよ、前回までの【座談会】において、『進○の巨人』に関してあれほど激怒していたのは、別に相手がガ○国人だからとか、日本人に対して攻撃的だからとかでは無くて、『アマ○ラ』様に対して最新話の公開停止を要請したり、更には新たにN○K様に対しては、ファイナルシーズンそのものの放映中止を迫っているとか、聞いたりしたからなの。──いい? 別に本作の作者は、あなたたち『ガ○国人にとっての正義』にイチャモンをつけるつもりは無いんだから、あなたたちも『日本人にとっての正義』に対して、文句をつけてこないでちょうだい。『正義と正義の戦い』に決着をつけることなんて、絶対に不可能なんだから、最後には『実力行使』をせざるを得なくなるけど、それで構わないかしらあ?」
ちょい悪令嬢「──怖っ⁉ 『都市伝説』であるあなたがそういうことを言ったら、洒落にならないわね。……ていうか、そもそも文句があるんだったら、よその国の作品を見るなって言うんだよ⁉」
メリーさん太「まあ、それだけ日本の誇る『アニメ』が、素晴らしいってことですよ。さあ、ガ○国人ども、自分たちにとっての『恨み骨髄の国』の創ったアニメ作品を、
ちょい悪令嬢「……うわあ、こいつ最後の最後で、いかにもわざとらしく、『
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