第363話、わたくし、チート転生勇者って、魔法少女そのものだと思いますの。
ちょい悪令嬢「……何ですか、これって一体」
メリーさん太「え、いきなりどうなされたのです、『ちょい悪令嬢さ』ん? 『これ』とは一体、何のことでしょう?」
ちょい悪令嬢「──すっとぼけないでください、ゲンダイニッポンが誇る『都市伝説』きっての超有名ストーカー幼女、『メリーさん太』さん! 前回いきなり何の脈略もなしにおっぱじまった、まさしくどこかの『魔法少女アニメ』そのまんまの、いかにも思わせぶりな一幕ですよ!」
メリーさん太「……それはもちろん、本編の続きに決まっているじゃないの? 何を当たり前のことを言っているのよ?」
ちょい悪令嬢「へ? 本編て、あの、何が何だかわけがわからないのが?」
メリーさん太「わけがわからないのは、いつものことなの」
ちょい悪令嬢「……また、身も蓋もないことを」
メリーさん太「とにかく、いくら新年だからといって、いつまでも正月気分でいては駄目なの、早く本編を進めるべきなの!」
ちょい悪令嬢「……あー、そういえば、元旦に一、二話ほど連続して公開したかと思ったら、その後数日間、まったく音沙汰無しだったものねえ」
メリーさん太「かといって、その間、まったく何もしてなかったわけでも無いの」
ちょい悪令嬢「ほお、何か弁解があるのなら、言ってみろ?」
メリーさん太「──何で、そんな怒気と蔑みに満ちた目つきで、あたしのことを見下しているの⁉ 別にあたしはこの作品の作者でも何でも無く、あくまでも代弁者なのよ!」
ちょい悪令嬢「いいからさっさと、釈明しろ!」
メリーさん太「いやだから、本作の作者ときたら、この数日間ずっと、『インプット』に励んでいたわけなのよ」
ちょい悪令嬢「……インプット、ですって?」
メリーさん太「ほら、この作者ってば、年末にかけて本作を始めとして、連載中の諸作品に一定の『ケリ』をつけたり、いきなり思い立ったようにして、これまで参加したことの無かった『小説家になろう』様の『冬の童話祭』に、参加したりしたじゃないの?」
ちょい悪令嬢「……ああ、確かに12月の──特に、クリスマスから大晦日にかけての一週間は、すごい過密スケジュールだったっけ」
メリーさん太「それで、正月を迎えてやっと一息ついて、三が日の間だけ休みを取ろうと思っていたら、そのままずるずるとサボり続けて、現在のこの体たらくというわけなのよ」
ちょい悪令嬢「う〜む、昨年暮の追い込みの凄まじさからすれば、Web作家にとって必須の、創作モチーフや創作意欲自体が、『カラカラの
メリーさん太「──というわけで、この数日間は、他人様の作品をじっくりと熟読することによって、『インプット』に専念したという次第なの」
ちょい悪令嬢「他人様の作品、とは?」
メリーさん太「まずは何と言っても、他の作家様のWeb作品よね。ようやく暇を見つけて『このラノ』の最新号を買ってきて、いろいろと手を出したみたいよ」
ちょい悪令嬢「……う〜ん、今回の『このラノ』には、あまりめぼしい作品は、載っていなかったと思うけどなあ」
メリーさん太「それでもやはり、たとえ一部分であっても、『ハッ』と目を惹くところがあったりするから、油断ならないのよねえ。これについてはすでに、作者の『小説家になろう』様オンリー作品の、『なろうの女神が支配する』において、ちゃんと活かされていたりするの」
ちょい悪令嬢「いつもは、『どうせ異世界系Web作品なんて、ゲーム脳のみで創られているし、何の参考にもならない』なんて、馬鹿にしているくせにねえ」
メリーさん太「確かに『ゲーム脳』オンリーの異世界系作品には、心底うんざりするところだけど、だからといって読まないうちから全否定していては、むしろ自分自身が損をするだけなの。どんな作品であろうとも、『学べるところ』は学んでいくべきなの」
ちょい悪令嬢「はあ、たとえ全体的に『ゲーム脳』であったとしても、さすがに商業化する
メリーさん太「この作品には、『別のもの』を反映させているから、問題無いの」
ちょい悪令嬢「……別のもの、って?」
メリーさん太「もちろん、例の『魔法少女アニメ』なの!」
ちょい悪令嬢「──やっぱりかよ⁉ 大丈夫なのか、それって!」
メリーさん太「何と言われようが、この作品こそ、けして避けては通れない、絶対なる『要研究対象』なの!」
ちょい悪令嬢「ええー、ソシャゲ原作の、魔法少女アニメがあ?」
メリーさん太「──忘れてもらっちゃ困るの、現在本作はまさに、他ならぬ【魔法令嬢編】を、絶賛継続中なの!」
ちょい悪令嬢「……あ、そういえば、そうでした」
メリーさん太「
ちょい悪令嬢「……そうよねえ、そもそもこの作品て、『マギ○コ』の
メリーさん太「それがいつの間にか、『アズ○ン』モドキになっていたなんて、甚だ理解に苦しむの!」
ちょい悪令嬢「とは言っても、『マギ○コ』は、生粋の『まど○ギ』愛好家の皆さんからも、いろいろと問題視されている節があるようよ?」
メリーさん太「だからといって、食わず嫌いのままでは、何も始まらないの! 世間の評判なんかを気にする暇があったら、まずは自分の目で確かめるべきなの!」
ちょい悪令嬢「──おお、まさしく、『言い得て妙』ですな!」
メリーさん太「そもそも本作の作者は、同じ『軍艦擬人化美少女ゲーム』と言っても、『アズ○ン』では無く『艦○れ』のファンなのであって、しかも『アズ○ン』アニメ版の第一話は、世に言う『
ちょい悪令嬢「うんうん、あれは良かったよねえ。その後いろいろとケチがついて、最終二話の放映が延長されることになったりもしたけど、第一話の時点ですでに、『見た価値があった』わよね」
メリーさん太「それは当然、『マギ○コ』のアニメ版についても同様なの。常識的に考えれば、あの革命的超傑作の『まど○ギ』を超えることなど不可能であり、非常に残念なことだけど、すでに熱狂的な『まど○ギ』ファンからは、ある意味『アンチ』的な意見すらも飛び交っているほどなの」
ちょい悪令嬢「確かに『まど○ギ』は歴史的名作だから、続編すらも許さない、いわゆる『原理主義者』がいたって、不思議じゃ無いでしょうねえ……」
メリーさん太「だけど、何度も何度も言うように、『食わず嫌い』はいけないの! ちゃんと自分の目で確かめるべきなの!」
ちょい悪令嬢「そうよね、確かに放映されたばかりのアニメの第一話は、作画については大満足だったし、総監督の『劇団イ○カレー(の泥○)』氏の演出も、雰囲気たっぷりだったしね!」
メリーさん太「お陰様で、本作の作者的にはいろいろと悩んでいた、今回の新シリーズの全体的な演出方針が、何とかつかめたようで、心から感謝しているの!」
ちょい悪令嬢「……ああ、あの、『魔法少女になる引き換えに、ただ一つだけ何でも願いを叶えてもらえる』ってやつね? 完全に『そのまんま』じゃん? 本当に大丈夫なの?」
メリーさん太「大丈夫なの、こんなもの、『テンプレ』に過ぎないの」
ちょい悪令嬢「はあ? ──いやいや、これって間違いなく、『まど○ギ』こそが
メリーさん太「そんなことはないの、本人にとってまさしく、自分自身や下手したら世界そのものを一変させるような状況に陥らせることの引き換えに、『女神様』が一つだけ願いを叶えてやったり、とてつもない力を与えてあげたりするという『お約束』は、まさしく本作のようなWeb小説においては、テンプレ中のテンプレなの!」
ちょい悪令嬢「──っ。『何でも願いを叶えてくれる女神様』って、そうか、異世界転生か!」
メリーさん太「
ちょい悪令嬢「──なっ、何ですってえ⁉」
メリーさん太「別に今更、驚く必要も無いの。これまでも折に触れて、『現代日本』パートを、小出しにしてきたじゃないの?」
ちょい悪令嬢「……ああ、
メリーさん太「そうそう。それにあの、『本当に存在しているかどうかわからない、記憶には無いお姉さん』についても、『マギ○コ』の影響ばかりでは無いの。──別に小さな開明獣が合体したら、死んだはずのお姉さんになるわけじゃないの」
ちょい悪令嬢「──そのネタ、やめろ! 【軍艦擬人化美少女編】においても、結局予想が外れただろうが? 何が、『小さな開明獣』だ⁉」
メリーさん太「要は、作者の長編Web小説第一作の、『ツンデレお嬢様とヤンデレ巫女様と犬の僕』の、
ちょい悪令嬢「……ああ、『存在しているのかいないのか定かではないお姉さん』って、そういうことか」
メリーさん太「このように、ネタとしては元々ほとんど揃っていたんだけど、それをどう演出するのかが問題で、いろいろと悩んでいたところに、『マギ○コ』アニメ版の第一話を観て、『──これだ!』ってことになったわけ」
ちょい悪令嬢「……まあ確かに、『ツンデレお嬢様とヤンデレ巫女様と犬の僕』がベースにあるということは、単純なる『模倣』ってわけでも無いのか」
メリーさん太「──と言う次第でして、いよいよ【魔法令嬢編】の最終パートにして、本編そのものの最大のターニングポイントを開始する運びとなりましたので、読者の皆様におかれましても、どうぞお見逃しなく、これまで通りの御贔屓のほどを、よろしくお願いいたします♡」
ちょい悪令嬢「今回述べましたように、作者自身も『インプット』のほうも万全ですので、けしてご期待を裏切ることなく、これまで以上の『驚きの展開』をお約束いたすますゆえに、是非とも心ゆくまでお楽しみください!」
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