第97話、わたくし、前世の記憶のせいで、『嘘つき令嬢』と呼ばれておりますの。(その2)

 ──私は昔から、自分を『殺しながら』、生きてきた。




「どうなさったのです、アネット様。、ぼんやりとなさって?」

 名門女学園のお昼休みの自席にて、いつものように一人物思いにふけっていたら、唐突にかけられる級友クラスメイトの涼やかな声。


「クスクス」と、悪意に満ちた嘲笑を漏らす、多数の取り巻き連中を従えながら。


「……オリビア様」

 そうそれは、、このコニャック王国における最上級貴族である、誇り高き公爵家の一人娘、オリビア=ニューオーク嬢であった。

 縦ロールのブロンドヘアに縁取られた、彫りの深い端整な小顔の中で、いかにも高慢ちきに煌めいている、翠玉色サファイアの瞳。


 まさにそれは、で言うところの、『悪役令嬢』と呼ぶにふさわしい、容姿と振る舞いであった。


 ……それに引き換えこの私ときたら、同じ公爵家どころか貴族の令嬢とは思えぬほどに、地味な雰囲気がすっかり身についてしまっていた。

 母親が公爵夫人にふさわしい美しさを誇っているので、顔の造作自体は悪くない。

 しかしその卑屈とも言えるおどおどとした態度と言葉遣いが、すべてを台無しにしていたのだ。

 しかもオリビア嬢と同じ公爵令嬢だというのに、取り巻きどころか友人の一人もおらず、いろいろと遺恨のある間柄である彼女としては、何かとちょっかいをかけるには、さぞやうってつけの相手であろう。

 だからといって、無視するわけにはいかない。

 学園一の権力者である彼女から本気でにらまれたら、、この学び舎からも追い出されかねないのだ。ここはいつものようにできるだけ下手に出て、ご気分を損ねないようにしよう。

「あ、あの、何か私に、ご用ですか?」

「何かって、決まっているでしょう? この週末に開催される、王城での第一王子様主催の舞踏会のことですわ」

「ぶ、舞踏会、って……」

「はあ? 何をとぼけておられるのです。公爵令嬢であられるあなたにも、招待状が届いているはずでしょうが⁉」

「あ、いえ、公爵家うちには届いているでしょうが、私自身にはけしてお誘いはないと思いますよ? ──特に、王子様主催であったりしては」

「何ですって?」

 をあげつらわれたとでも思ったのか、途端に表情をしかめる、オリビア嬢。

 ──い、いけない! 早く取り繕わねば!

 慌てふためいて、何とか言い募ろうとしたものの、常日頃の会話不足が祟ってか、なかなか適当な言葉が出てこなくて、焦ってばかりいたところ、横合いから口を挟んでくる、公爵令嬢の取り巻き連中。

「──ご無理もありませんわあ」

「何せ、王子様との関係を思えば、のこのことお顔を出されるのも、はばかれることでしょう」

「それにお家の方々も、そのようなおおやけの場に、あえて『爆弾』を放り込むこともありますまい」

「アネット様の奇行の数々は、もはや社交界の誰もが、知るところでござますからねえ」

「招待する王子様側も、受けるトラバス公爵家側も、『君子危うきに近寄らず』や『触らぬ神に祟り無し』こそを、モットーにされておられることでしょう」

「「「まっこと、くわばらくわばら」」」

 そのように好き放題に言い終えるや、どっと笑声を上げる、おしゃべり雀たち。

 この王侯貴族の令嬢専用の学園に籍を置いているということは、彼女たち自身もそれなりの名家の出身であるはずだが、いかにもはしたなすぎるその様は、あきれ果てるあまりに怒りすら湧かなかった。

 ……というか、これも前もって決められた、台本シナリオ通りの演技ふるまいでしかないのよね。


 ──勝手に私のことをいまだにライバル視している、『悪役令嬢』御自らの脚本演出による。


「ああ、そうでした、わたくしったら、すっかり忘れておりましたわ。──ごめんなさいねえ、結局当てつけみたいなことを、言うことになってしまって」

「……いえ、別に」


「まあ、『捨てる神あれば拾う神あり』と申しますし、あなたにもいつか、ふさわしい殿方が現れなさるに違いありませんわ。──このわたくしが、、第一王子様の婚約者になれたように」


 今度こそ『本当の当てつけの言葉』を言い放つや、取り巻き連中とともに踵を返して、忍び笑いを漏らしながら、この場を去って行くオリビア嬢。


 そんな後ろ姿を、私はいつまでも、すっかり表情を消し去った能面のごとき顔で、見つめ続けていた。




 ──そう。私の狡猾な策略によって、私の身代わりとなり、悪役令嬢としての『破滅の人生』を歩み続けている、哀れな生け贄の少女の姿を。


   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑


 私こと、コニャック王国公爵令嬢、アネット=テルミン=トラバスが、『前世』に目覚めたのは、いつであっただろうか。

 物心ついた時にはすでに、気がついていたような気もする。




 ──この世界が、私が前世でやり込んでいた、乙女ゲーム『わたくし、悪役令嬢ですの!』そっくりそのままであることを。


 しかも何と私こそは、ゲーム内主人公の天敵的存在、『悪役令嬢』だったのであり、もしもシナリオ通りの人生を歩けば、一族郎党を巻き添えにした、『身の破滅』が待ち構えていたのだ。




 当時四、五歳ほどでしかなかった私が、どれ程パニクってしまったかは、言うまでもないことであろう。

 このまま何もしなければ、家が没落してしまうだけでなく、親兄弟をひっくるめて、断頭台の露ともなりかねないのだ。

 一体いずれの『女神様』の悪戯なのか、皆目わからないが、どうせゲームの世界に転生するのだったら、もっとましなキャラにならせて欲しかったものだ。


 ──しかし、これが『ゲームの世界への転生』であることを知っているからこその、『強みメリット』もあった。


 まず私自身が、転生する直前においては、現代日本のアラサーOL『九十九つくももも』だったのであり、現時点においても、それ相応の知性と知識と記憶を有していることであった。

 そして何よりも、乙女ゲーム『わたくし、悪役令嬢ですの!』こそ、孤独で寂しい一人暮らしの私にとっては、『生きがい』とも言い得るもので、ゲーム自体を死ぬほどやり込んでいるのは言うに及ばず、攻略本やネット上の攻略情報や公式解説書等々もすべて熟読しており、『わたくし、悪役令嬢ですの!』についてなら、ゲーム自体には出てこない、『裏設定』に至るまで知り尽くしていたのだ。




 つまり、この世界よりも数段進んでる現代日本の科学技術等の知識と、一応は大学を卒業している30代の大人の知恵と理性と、この世界そのものであるゲームのストーリー設定の熟知とが合わされば、自分の『悪役令嬢としての破滅の運命』を変えることだって、十分可能なのではなかろうか?




 そう思い立った私は、すぐさま行動に移した。

 まずは何と言っても、私自身の生活環境や立ち振る舞いを、全面的に改めることにした。

『悪役令嬢』キャラのご多分に漏れず、私ことアネットは、幼い当時からわがままいっぱいで、贅沢極まる暮らしをし続けていた。

 こんな全力で甘やかされた環境で育てられたものだから、『悪役令嬢』なんかになってしまうのである。

 そこで私は、わがままを一切言わなくなったのはもちろん、自分から贅沢なおねだりをしなくなるとともに、親や使用人たちが甘やかしたり過度に贅沢な暮らしを押し付けてくるのさえも、断固として断るようにしていった。

 年端もいかない娘のいきなりの豹変に、両親や年の離れた兄を始め、屋敷の人間全員が驚いたものだが、私がそれだけではなく、上級貴族の御令嬢でありながらけして威張り散らしたりはせず、使用人に対しても親身に対応し、勉学や行儀作法にも力を入れていく姿を見せると、『幼くして早くも、公爵令嬢としての自覚が芽生えた』ものと、肯定的に受け取られるようになった。


 ……今にして思えば、ここでやめておけばよかったのである。


 しかし私には、『やらなければならないこと』が、まだ山ほどあったのだ。


 その一つが、父親や長男である兄による、不正の事前防止である。

 これこそは、私が『悪役令嬢』になるかどうかなんかよりも、よほど重大なる問題であった。

 何せ、のちに一族郎党が没落し、私を含む親兄弟の全員が斬首に処されるのも、これこそが直接の原因なのだから。

 本来、国を支えている公爵家の不正なぞ、見て見ぬ振りをされるのが常なのであるが、将来『悪役令嬢』として悪名を馳せることになる私を、完全に疎んじ婚約破棄を画策した第一王子が、王族の権力を振りかざして不正の証拠を掴み、トラバス公爵家のお取り潰しを断行してしまうのだ。

 とはいえ、たとえ私が自助努力をして、『悪役令嬢』になることはなかったとしても、父たちの不正の事実が無くなるわけではなく、何かの拍子に表沙汰になる可能性はけして否定できないのであり、用心するに越したことはなかった。

 幸いにも、父も兄も、私のことを溺愛しており、それとなく少々『諫言』めいたことを口走っても、気を悪くするようなことはなかった。

 ……もちろんそれは、『しょせん子供の言うことだから、本気で取り合う必要はない』ということかも知れないが、それだと困るので、私は再三再四、かなりしつこく、不正がどんなに愚かなことか、むしろ将来にわたってどんなに不利益を被るかを、とくとくと述べ続けた。

 するとさすがに閉口したのか、そのうち父も兄も、私を側に近づけないようになっていった。


 それでも、構わない。


 たとえ私自身が、愛する家族から嫌われようが、家自体が没落することさえなければ。


 ──だから私は、更に踏み込むことにした。

 そもそも不正とか汚職とか裏金作りをやるはめになるのも、まず大前提として、何よりも貴族の本分であるところの、『領地経営』がうまくいっていないからなのだ。

 よって私はこの分野に対しても、積極的に助言アドバイスを行っていくようにした。

 この世界ときたら、産業レベルを始め、政治も経済も、いわゆる『中世ヨーロッパ』程度にとどまっていて、前世が現代日本人である私の目からしたら、甚だしく遅れていた。

 というか、なぜかこの世界は、現代日本のインターネットと接続できて、これまたなぜか存在している魔導力で動くスマートフォンを使えば、最新の政治や経済や農業等の第一次産業の技術情報を取得できたのだ。

 だったら父たちもそれを活用すればいいようなものだが、なぜだかこの国は、私のような異世界転生者がもたらした現代日本の超技術はもちろん、この世界古来の魔法や魔導力等の超常現象に対してすらも否定的で、個々の貴族の領地経営や国家全体の運営においても、利用されることはほとんど無かった。

 せっかく便利なものをなんでそんなに忌避するのかは疑問だが、そもそも自分自身転生者である私にはこだわりがなく、珍しくおねだりをして買ってもらった量子魔導クォンタムマジックスマホを存分に駆使して、現代日本の最新情報と自分自身の三十代の女性としての知性と知識とを合わせて、父や兄に事あるごとに助言アドバイスを与えたものの、頑として受け容れてはもらえず、更に邪険にされるようになってしまった。

 ……まあ、お偉い高学歴のお貴族様とはいえ、『中世ヨーロッパ』レベルの知識しか持たないので、理解が追いつかなかったのだろう。残念だが、これ以上無理強いをしても、益は無いようであった。

 ……以上の諸々によって、家族はおろか使用人や極少ない友人や知り合いまでもが、私を奇異な目で見るようになり、ほとんどまともに相手にしてくれなくなってしまったが、そんなことを気にしている暇も無かった。


 なぜなら、私が八歳の誕生日を迎えるとともに、最も恐れていたことイベントが起こったのだから。


 ──そう、栄えある次期国王であらせられる、第一王子との『婚約話』が、ついに持ち上がったのだ。


 まさにこれぞ、『運命の分岐点』と言えよう。

 この婚約だけは、何を犠牲にしても、絶対に拒否しなくては。

 これまで様々な努力をしてきたが、ここでしくじると、すべては台無しになりかねなかった。

 先にも述べたが、極論すれば、私が『悪役令嬢』であるかどうかなんて、それほど問題では無いのだ。

 乙女ゲームとか昔の少女漫画では、いかにも『悪役令嬢』が人を人とも思わぬほどの傲慢な女で、王子の新たな恋人となった『ヒロイン』を、ジェラシーに目がくらんでひたすらいじめ抜いていく、諸悪の根源であり、文字通りの『悪役』であるかのように描写しているが、本質的には大きな間違いなのだ。


 ぶっちゃけて言えば、男なんていうどうしようもない生き物は、自分の婚約者が悪女であろうが聖女であろうが、浮気をする時はあっさりとしてしまうものなのである。


 そこには、私の傲慢さも悪役的行為も──それをしないために行った数々の努力さえも、何ら関係しないのだ。


 要するに、絶対に家の没落を避けるためには、当然のごとく、『世継ぎの王子との婚約自体をしない』の、一択しかないのである。


 そこで私は父親から婚約話を聞くやいなや、すぐさまお断りした。

 本来なら、王家と上級貴族との婚姻に、個人の意見が汲み取られることなぞないのだが、私ときたらここが勝負所となりふり構わず拒み続けたものだから、父親としても手がつけられず、話を本格的に進めずにいた。

 何せ8歳の貴族の女の子が、「王子様と結婚するくらいなら、修道院に出家するか、舌をかんで死にます!」とわめき続けているのだ。気が触れたと思われても仕方なかろう。

 だが、父親とて、簡単にあきらめるわけにはいかなかった。

 婚約が成れば、王家とより親密な関係となり、更に権勢が増すのは言うに及ばず。

 万一事が成らずば、権勢を伸ばすどころか、家名自体に傷がつき、地位の大幅な低下すらも免れないであろう。

 何とか時間を稼ぎながら、私の説得に当たっていた父であったが、無情にも時は待ってはくれなかった。

 何と王室自らが、急遽私との婚約の打診を取り下げて、うちとはライバル関係にある、別の公爵家の御令嬢と、さっさと婚約を結んでしまったのだ。

 おそらくは、我が家の使用人──下手すれば親族の中に、王家やライバル公爵家のスパイが潜り込んでいて、私の狂気じみた痴態を伝えたのであろう。


 ──それ以来、父は、私に声をかけるどころか、見向きもしなくなった。


 今以上の権力を手にすることを至上の命題としている、公爵家当主としては、当然の仕儀であったし、もはや私のことなぞ、自分の娘とは思えないほど、憎くて仕方ないことだろう。

 もしかしたら、私がとっくに狂ってしまっているとでも、思っているのかも知れなかった。

 何せ今回の王子との婚約の件は、これまでの私の様々な奇行に比しても、段違いのとんでもなさであったのだから。

 できたら頭や心の病院か修道院にでも閉じ込めて、一生幽閉しておきたいところであろうが、仮にも外部の者に私の狂態を知られるわけにはいかず、やむなくこのまま屋敷内において、飼い殺しにする道を選んだようであった。


 もちろん私だって、心の底から申し訳ないと思っている。


 でもきっといつか、父や兄も、感謝してくれるはずだ。


 それというのも、実は私の代わりに第一王子の婚約者となった、『ライバル公爵家の御令嬢』とは、他でもなく、何と現在学園において事あるごとに私に絡んでくる、オリビア=ニューオーク嬢その人であったのだ。

 彼女が私を見下しているのは、別に王子の婚約者の地位を奪い取ることで、『勝者と敗者』の関係にあるからではなく、元々彼女自身、高慢な性格であるからであった。


 つまり今や彼女こそが、『悪役令嬢』の素質を十分に有している第一候補であり、仮に王子が彼女とは別に恋人を作った場合、笑って許せる度量なぞ持ち合わせておらず、さぞやライバルの女の子に嫌がらせの数々をお見舞いするであろうことは、現に被害に遭っている私自身、太鼓判を押せた。


 つまりこのままいけば、あくまでも王子から婚約を破棄されて、家自体もお取り潰しの憂き目に遭ってしまうのは、間違いなくオリビア嬢なのであり、私のほうは、自分自身も公爵家も、無事のままでいられるのだ。


 自分たちの宿敵であるニューオーク公爵家が没落していく様を見せつけられたら、あの頭の固い父も、私のことを見直して、心から感謝してくれるであろう。


 ──いや、別に感謝される必要は無い。

 これは何よりも、自分のためにやっているのだから。


 そうよ、一度っきりの人生なんだから、本当にゲームのキャラになってしまったわけでもあるまいし、誰かさんが定めた運命のままに、身を滅ぼしてたまるものですか!

 何せ私には、『ゲームの知識』があるのだから、この先世界シナリオがどう移行していくか、前もって全部わかっているんですしね!




 ………………一度っきりの人生、ですって?




 ──違うでしょう? アネット──いいえ、


 あなたは一度、現代日本のOLとしての人生を歩んでいて、今の公爵家のお嬢様としての暮らしは、二度目の人生でしょうが?




 なのにあなたは、何をやっているの?




「……そうだ、私は、せっかく二度目のチャンスをもらったというのに、一体何をやっているんだろう?」




 ──破滅とまでは言わないまでも、大きな失敗をするのを恐れて、事なかれ主義に徹して。


 ──そんな面白くもない人間には、誰も寄りつかず、いつも一人でいて。


 ──親兄弟からも、まったく理解してもらえなくて。


 ──結局三十になるまで孤独のままで、一人寂しく死んでしまって。




「……何よ、私、しがないOLでしかなかったところに、こうして文字通りおとぎ話ファンタジーのお姫様になれたというのに、以前とまったく同じような人生を歩いているわけ?」




 いくら生まれ変わろうが、人間の根本部分は、変えることはできないとでも言うの?




 この剣と魔法のファンタジー異世界においても、私はまたしても、親兄弟や知り合いたちのすべてから見放されて、一人寂しく死んでしまう他はないの?




「……いいえ、そんなこと、あるものですか! 少なくともこの世界においては、私は自らの意志で、自分や一族郎党の未来を守るために、自分を犠牲にしているだけよ!」


 それに私は今、この世界にとって、非常に重要な役割を担っているじゃないか!




 ──『魔女』にして、『救世主』。




 実は私は、公式裏設定をも含むゲームの知識として、近い将来この世界で起こり得る『大災厄』の数々を、現時点においてすべて知り尽くしていたのである。

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