第60話、わたくし、『ちょい悪令嬢』になりましたの。【PV10000アクセス達成記念特別編】(その3)

ちょい悪令嬢「──さて、今回も前回及び前々回に引き続き、作者の『小説家になろう』様初投稿一周年と、本作のPV10000アクセス達成を記念して、本作の成り立ちやこれまでの経緯についてはもちろんのこと、作者自身のこの一年間にわたるWeb小説創作活動全般についても詳細に振り返っていく、『ボイスチャット座談会特別編』の第3回目を、わたくしこと『ちょい悪令嬢』を司会に、いつもの量子魔導クォンタムマジックチャットルームより、いつものメンバーでお送りいたします!」




ほぼ全員「「「わーわーわー! ドンドンパフパフ! パチパチパチ!!!」」」




かませ犬「──ちょっと、待てええええええええいっ!!!」




かませ犬以外の全員「「「──はいはい、お約束お約束」」」




かませ犬「『お約束』、じゃねえよ⁉ 何でまた、『座談会』をやっているんだよ? 初投稿一周年とかPV10000アクセス達成とかいった、記念特別編だか何だか知らないが、いい加減本編に戻れよ⁉」




ちょい悪令嬢「……あー、そのう、お気持ちは、重々承知しているんですけどお」


かませ犬「けど?」


メイ道「ほ、ほら、前回は純然たる座談会と言うよりは、途中から本編みたいになってしまったではないですか?」


真王子様「その結果、前々回と合わせても、作者の創作活動全般どころか、本作単独に関しても、これまでの経緯をほとんど振り返ることができずにいるといった有り様」


ジミー「このまま打ち切ってしまったんじゃ、『ボイスチャット座談会記念特別編』と言うには、名前倒れになってしまいかねないのよ」


妹プリンセス「──と言うわけで、今回こそ、本作のこれまでの全60回分のエピソードをつぶさに振り返りつつ、作内のどこのどういった部分が、作者の別の作品に影響を受けているかについて、そのつど言及することにより、併せて作者の創作活動全体についても、ざっくりとおさらいしようかと思っております」


かませ犬「……そういうことなら、まあ、いいけどよお。本当にきちんと、過去の回顧をやるんだろうな? また前回みたいに横道に大幅にそれたりしたら、いつまでたっても座談会が終了できないぜ?」


ちょい悪令嬢「……確かに、何でこの作品の作者ったら、すぐに本筋というものを見失ってしまうんでしょうね?」


メイ道「本編よりも手を抜けるはずの座談会形式だというのに、本編以上に熱を入れたんじゃ、文字通り本末転倒でしょうに」


真王子様「──ま、それだけWeb小説を書くことが、楽しくて仕方ないんじゃないのか? すでに1年以上もやっているというのにw」


ジミー「ああ、わかるわかる。気力体力とも限界を迎えているというのに、筆が乗り始めるとつい暴走してしまうんだよねえ。──それで結局、自分で自分の首を絞めることになってしまうというw」


妹プリンセス「……まったく、Web作家って本当に、因果な生き物でございますわね。まあ今回においては、極力事務的かつテンポ良く議事を進行していく方針ですので、前回のような体たらくにはならないことでしょう」


かませ犬「──そ、そうか、みんながそこまで言うんだったら、もう何も言うつもりはないよ」


ちょい悪令嬢「どうやら話もまとまったようですし、早速作者のこれまでの創作活動を総括せんとする、今回の座談会を本格的に始めようかと思います。まず最初は前々回も話題に上った、作者の『小説家になろう』様初投稿長編シリーズ、『人魚の声が聞こえない』についてです。今回は『脱線防止』の意味からもゲストを加えることなく、今この場におられるいつものレギュラーメンバーのみで語り合っていこうかと思います」


かませ犬「……前々回によると、これって『アンチミステリィの最高傑作』にして、『平成最大の奇書』らしいんだけど、そんなにすごい内容なの?」


メイ道「『アンチミステリィ』に関しては、作者の職歴上、我が国の『警察』に関して非常に正確な知識を有しているので、小説ならではの娯楽性や論理性を抜きにした、古今東西のミステリィ小説に対する『駄目出し的クレーム』に終始していますので、作者が最近得意としている量子論等に則っての、『名探偵全否定』系作品的面白さがあるわけではないのですが、『平成最大の奇書』のほうに関しては、『ガチ』です。かなり読者様を選ぶかと思われるほどの、エグい内容となっていますね」


真王子様「何せ、現在記憶喪失中のまだ高校生くらいの主人公が、嗜虐趣味の性的倒錯者であるのに始まり、何とその被害者であるはずのメインヒロインが、なぜか『少年』であることからおかしいのに、『人魚姫』だか『海底の魔女』だかの血を引く『予知能力者』でもあって、しかも純真無垢な性格でありながら驚くことにも、正真正銘本物の『人喰い』だったりして、人間に対してはあくまでも『捕食者』としての目線に立っているという、肝心要の主要キャラの設定からして、完全に狂った内容となっているからな」


ジミー「そんなとんでもない作品が、聖レーン転生教団関係の裏設定以外に、どんなふうに本作に影響を与えているというわけ?」


妹プリンセス「実はヒロインの少年が人喰い一族の『巫女姫』で、満月の夜に限り銀白色の髪の毛と黄金きん色の瞳になるといったふうに、ちょい悪令嬢様のキャラクター造形に、かなり影響を及ぼしているわけなんですよ」


ちょい悪令嬢「ううっ、だからってわたくしには、『食人カニバリズム嗜好』なんて、ございませんからね! ──気を取り直して、次にまいりましょう! これについてはご存じの方もおられるかも知れませんが、作者の初期のヒット作、『ツンデレお嬢様とヤンデレ巫女様と犬の僕』でございます」


かませ犬「これまた、一応文体についてはラノベ調ではあるものの、『大嘘つきの主人公が二人のヒロインを壊し尽くす、愛と狂気の学園ラブコメ』って言うのをキャッチフレーズにしているくらいだから、『人魚の声が聞こえない』と比べても負けないほどの、『狂いっぷり』だよな」


メイ道「確かに、メインヒロインの一人が『巫女姫』であるところなんかは、本作との関連性が伺えますが……」


真王子様「これってむしろ、本編においてちょくちょく言及されている、『ゲンダイニッポン編』のほうにこそ、大いに影響を及ぼしているんじゃないのか?」


ジミー「というか、本作の『ゲンダイニッポン編』こそが、『ツンデレお嬢様とヤンデレ巫女様と犬の僕』を始めとして、作者お得意の『双子の巫女姫の少女と、「作者」のチート能力を有する少年従者』系作品の、焼き直しというか集大成というかになるらしいよ?」


妹プリンセス「果たして、『異世界編』である本作を作成するのにいっぱいいっぱいの作者が、『ゲンダイニッポン編』まで手を出して大丈夫なのかは甚だ疑問ですが、当座談会においても言及された、『異世界最強のチートスキル』とも呼び得る『作者』の力についてより詳しくお知りになりたい場合は、この『ゲンダイニッポン編』が作者の頭の中で形になり、晴れて実際にWeb上に投稿されるのをお待ちになるよう、伏してお願い申し上げますわ」


ちょい悪令嬢「そういった意味では、『異能棋戦バトル血風録』や『ミステリィ作家ゲーム』や『白日夢』や『ラプラスの悪魔たち』や『夢魔の告白レペンテンス』や、残念ながら『カクヨム』様のユーザー様限定になるものの、『涼宮ハルヒの憂鬱』や『青春ブタ野郎』シリーズ等の二次創作なんかも、いわゆる『異世界転生』要素はほとんど無いものの、量子論や集合的無意識論に則っての『作者』の力の仕組みを知る上では、大いに有意義かと思われます」


かませ犬「特に『最も不幸な少女キミの、最も幸福な物語』については、異世界要素に関してはまったくと言っていいほど無いものの、これぞ量子論や集合的無意識論に則って詳細に解説された、『作者というチートスキル』作品の決定版と呼び得るし、中でもいまだ小学五年生のお年頃にして、不幸な未来しか予言することができない、人面牛体の忌まわしき化物『くだん』の落とし子とも蔑まれている、メインヒロインの少女なぞは、本作の本編においてはいまだ正式には登場していない、『の巫女姫』や『禍苦詠むカクヨムの巫女姫』の御先祖様プロトタイプ的キャラクターとも言い得るだろうな」


メイ道「それとは逆に、やはり本作の土台となった、いかにもメタ的な、『自作の異世界に転移してしまったWeb小説家』系の作品について知りたいのでしたら、これまた量子論や集合的無意識論に則って詳細に解説されている、『ただの正夢体質の俺が異世界の神様だと⁉』パイロット版や『夢見るメガミは目覚めない』チュートリアル版なんかがお薦めですね」


真王子様「……いやあ、こうして改めて列挙してみると、この『わたくし、悪役令嬢ですの!』という作品って、作者のこれまでのWeb投稿作品のほとんどすべてから、影響を受けて創られているわけなんだな」


ジミー「まさしく文字通りに、作者のこの一年間にわたるWeb創作活動の、集大成というわけね」


妹プリンセス「本作のキャッチフレーズの一つである、『何でもアリ』ってのは、けして伊達や酔狂では無かったのですわね」


ちょい悪令嬢「──もちろんこのような自作だけでは無く、他の作者様の手による様々なWeb作品からも、多大なる影響を受けているのですが、今回の趣旨とはそぐいませんので、ここでは割愛させていただくことにいたします」


かませ犬「……まあとにかく、本作が、作者のWeb小説家としてのすべてをこめて、創られているってことだけは、まざまざと思い知らされたよな」


メイ道「最初はほんのお遊び気分で、『悪役令嬢』を題材モチーフにした、実験作でも創ってみようかといった、軽い気持ちだったんですけどね」


真王子様「何にせよ、どうしても想定外にのめり込んでしまうのが、この作者のいいところでもあり悪いところでもあるよな」


ジミー「でも、『悪役令嬢』を題材モチーフにしたことは、結果的に大成功だったよね。本作のテーマの一つである『何でもアリ』を実現できたのは、何と言っても何かにつけて使い回しのいい、『悪役令嬢』をメインヒロインに据えたからこそとも言えるし」


妹プリンセス「実を言うと、最後まで『悪役令嬢』にするか、都市伝説の代表的キャラである『メリーさん』にするか、迷っていたみたいでしたけどね♫」




ちょい悪令嬢「──はいっ、最後の最後に、とんでもない『ネタばらし』が飛び出したところで、文字通り『お後がよろしいようで』てな感じで、今回の『ボイスチャット座談会特別編』は幕にさせていただこうかと存じます。次回からは一応『本編』のほうを再開しようかと思っておりますが、あくまでも予定は未定ですので、またぞろ別の『番外編』が挿入されたりすることも十分あり得るかと思われ、その節はどうぞ快くご笑納してくださるよう、伏してお願い申し上げます♡」

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