最終元号宣言

 物心ついた時から感じていたそれは、学校で歴史を学ぶたびに確信に変わっていった。


 私は平成という時代が終わる時、世界が終わると思っていた。


 どう考えても現在いまは何もかもが”限界”の時代。


 科学は魔法や空想の域まで進化し、食糧は飽和しきっている。


 天然資源は枯渇の一途を辿り、環境破壊は天候や気候を変化させるところまできた。


 もしもこの世界がRPGの世界だとしたら、時代の進行具合はエンディング直前といったところだろう。


 しかし、平成が終わっても世界は終わらなかった。


 きっと、もう元号が変わることはないだろう。


 エンディングはすぐそこまで来ているのだから。

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