最終話
そんなこんなで空にぃと葵にぃと仲良くなった私と翔ちゃんであった。もっとこの時間が続けばいいのに、と思うも時間とは無慈悲なもので《春》《夏》《秋》《冬》が二回程度も過ぎ去ってしまった。その間に葵にぃと遊んだりしていた。空にぃは東京にいるから、めったに会えなかったけど、楽しい時間を過ごしていた。
現在私と翔ちゃんは小学生一年生。だが私は運が悪く風邪をひいてしまった。学校を休んで病院へ行った。その前にも風邪を引いたことがあったけれど、今回は咳が酷かった。息がしずらく、喉がヒューヒューなる。
「あー、これは喘息だね。息がしずらいのもそのせいだ。あまり走ったりしないようにしてね発作が起きてしまう。」
先生の言葉を聞いた時、頭が痛くなった。走れないの?翔ちゃんと遊べなくなっちゃう?前世でやっていたバレーボールがやりたいという願いは叶わないの?
「はい、発作が起きた時に飲むやつね。」
お医者さんに薬をもらい、私とお母さんは家に帰った。家の前には、鏡華さんと翔ちゃんがいた。
「由紀、優ちゃんの風邪、どうだったの?」
「喘息だって。かなり酷いみたい。」
「そう…翔也、優ちゃんのこと守ってあげてね。」
そう言って、翔ちゃんの頭をクシャッと撫でた。
「…うん!俺、ずぅっと優の事守る!」
翔ちゃんがそう言ってくれて、すごく嬉しかった。だってずっと、一緒にいられるという事だから。
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