おとうさんなら・・・・・きっと分かってくれます

俺は親父と会う為に魁里と秘密の話した後外を出る、時間はとうに夜の7時は過ぎているので暗くなってるがそれでも真夏の時期なのでそこまで真っ暗とは言わなくなによりうちの地域ではもうすぐ祭りが迫っているので電柱にはぼんぼりがついているので、普通の灯より明るく感じなによりもうそんな時期になるんだな・・・・と肌身を持って感じていた。



まぁそんなことより親父の件だな。なんせうちの親父と姉ちゃんは元々仲が悪いからな。姉ちゃんの場合は今は俺に抱き着いてウソ泣きした後、神代家でヤケ酒をしているのだが、問題は親父だ。




親父は今でも姉ちゃんのモデルデビューを敗退というか拒否ってるからな・・・・・

中学時代、まだ俺が実家に住んでた頃、姉ちゃんがモデルデビューをした直後家を出ていた時期では、久々に親父が機嫌がよく、家族三人で外食の為近場のショッピングモールでご飯を食べに行ことしたころ、ご飯前に本屋に寄ろうとした時偶然本屋の前に姉ちゃんが表紙として載ってたファッション誌を見ただけで急に機嫌が悪くなり外食を中断し家で出前をとるようになったのは覚えている。




それくらい親父と姉ちゃんの間の溝が深い・・・・・っていうか簡単に言うと姉ちゃんの後に親父と会いたくないのが本望だ。



覚悟を決めていくしかないな・・・・そう思い、俺は家につき、実に三者面談以来に母さんと再会し、奥の親父の部屋に入り、早速リビングに向かうと案の定、親父が不動の構えでソファーに座りながら好きなプロ野球の試合の番組を見ており俺の声をすると、ギラリと、目を光らせ、鋭い眼光で俺を睨んだ。





「お・・・・・・親父、来たぞ・・・・」

「おう・・・・・よく来たな都とにかくソファーに座れ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

こ・・・・・・・・・・こええ・・・・・・出会って僅か数秒で足の震えが止まらねぇ・・・・というか、相変わらずイメージだけど親父の背中からジョジョみたいな『ゴゴゴゴゴゴ』という擬音を浮かべるくらいのプレッシャーを放ってるんだけど・・・



その威圧だけで帰りたい気分満々だけど、俺は言われた通り、向かい側のソファーに座る。ちなみに親父が激おこの場合は、そのまま正座させられるから、雰囲気てきにはさほど重要の件ではないな・・・






「・・・・・・・・飯は食ったか・・・」

「ああ、先ほど、神代家で食べたよ。久々に運動したかったから剣道をやってたからな・・・」

「・・・・・もうやらないのか?」

「今はそんな話はいいだろ・・・・要件を言えよ」

「ああ・・・」

そう呟くとゲンドウポーズをし深刻な口調で話を続けた。






「お前・・・これは噂で耳にしたことだが、同じ学校のクラスの九頭竜乃希亜という生徒と付き合ってるのは本当か・・・・」

「!!!!」

嘘・・・・だろ・・・・もう情報を知ってるのか・・・・




「ああ・・・・・本当だ。そんなの親父には関係ないだろ?」

「・・・・・関係ないな。・・・・・・だが親としていうぞ、付き合う相手をもう少し考えた方がいいぞ。このバカ息子が」

「ああ?なんでそんなことできないだろ」

「都・・・・これはお前の為に言ってるんだ。その九頭竜って子は、今まで多くの人間を傷つけ問題視されたのは知ってるだろ?仕事の立場上、息子をそんな道に進ませることはできない!!!」

でたよ・・・・親父の無駄な正義論・・・こんな意味のない自論を今まで何回も聞かされたか・・・



親父の職業は、警察官の刑事で、人一倍正義感が強いからな。

それであってか自分の思ってることが正論と思いがちで習い事も半場強制に勧められ、自分の思い通りにならないと機嫌が悪くなるから母さんを初め俺達姉弟もそれに振り回されてるのだ。



まぁ姉ちゃんの場合はその親父の身勝手な考えについていけないから早々に親父の操り人形を解放して日々口論してるからな。

俺の場合はどうだ?思い返せば小さい頃は親父の意見を聞きまくるのがほとんどだったが、姉ちゃんが親父を反論したことをきっかけに姉ちゃんの影に隠れてることが多かったな。



俺がエロゲに興味に走った時注文しようか悩んでた時、姉ちゃんから事情を聞かれ『勝手にしろ』と言われたので俺はエロゲに興味を走り、それが原因でエロゲ声優の乃希亜と会えた。




それなのに親父は、やっと出会った最愛の彼女をロクに事情も知らない癖に客観的な意見で馬鹿にしようとする。

そんなの許されるはずもない。

今も続く。親父の正義論と乃希亜のけなしが続く中、自然と怒りがこみあげてくる。




「いいか!!!お前は将来、わたしと同じ公務員を目指さなければならないんだ。少なくと、あの美国の前にならないようにしてくれ・・・・・あれは、甘やかしすぎたわたしにも落ち度がある。だからお前の場合は今度こそ公務員という職をつかなければならないんだ!!!

その為にはあんな社会の風紀を乱すような不良と付き合ってはダメだ。そのうち後悔することになるぞ。この前の、謹慎だってそうだ。あれもその九頭竜って子と関わったことが原因で起こしたのだろう。高校生だから青春を謳歌するのはいいが

、少しは現実をみろ。お前にはあの不良と付き合う価値がない。だから今すぐでも別れ・・・」

「うるせぇよ・・・・」

「なに?」

親父は俺の反感にぴくッと反応したがそんなの関係ない。






「うるせぇって言ってんだよ。クソ親父!!!さっきから聞いておけば、俺の彼女を馬鹿にしやがってよ!!!そんな偏見でよく警察官になれたな。少しは自分の頑固さを鏡で見て、反省でもしてろや」

「な・・・・・・・なんだ貴様、その口の利き方は!!!」ドン




う・・・・・・・怖い・・・・久々方聞いた親父の怒鳴り声。聞いただけで泣きそうになる。けど、そんなんで臆するつもりはない。いつまでも家族に言われるがまま動いてたらまともな人間にはなれない。だから俺自身もこれ以上成長しなければならないんだ。






「どうした。アンタのイメージではいつも、親の前でへこへこするヘタレ息子だと思ったか?ふざけんじゃねぇ。アンタが乃希亜を否定するのならこんな家に恩義なんてねぇ。進学も家に頼らねぇで自分で生活して生きていくよ」

バシッ




そんな時俺は、親父に殴られた感覚が走った。そりゃ当然だろうな。ここまで自分の思い通りにならなかったら怒るのは当然だよな。








「もういい・・・・・お前にはなんの価値もない・・・・・明日から実家にあるお前の私物はすべて捨てるから・・・・もう家に帰ってこなくていいぞ・・・・」

怒りを限界に超え、逆に静かになった親父はそう呟きながら、静かに自室の書斎に向かった。



俺は殴られた頬を静かに触れる・・・・・・

痛ぇ・・・・・相変わらず自分の子供相手に容赦ないな・・・・

その後、母さんが俺を慰め、父さんにもう一度話をしようと向かったが俺は止めた。なんせうちの親父は頭が固いから決心はそう簡単には変らないだろう・・・・そう簡単にはな。

さて・・・・・動くか・・・

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