十月病(2021)

 今年も十月を踏んづけた。すると目の前に扉が現れる。左右にも後ろにも扉。扉に囲まれた私がどれを開くか迷っていると、正面の扉が迫ってきた。このままでは挟まれてしまうと思い、とっさに右の扉を開ける。その先には何もなく、振り返ると四つの扉も消えていた。

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