088_日曜日が嫌い

日曜日が嫌いだ。


世間は休みだ。

僕は世間から外れてる。


家族と友人と恋人と。

とても楽しそうに過ごしてる。

幸せの見える場所の端に僕はいる。


たまには僕にも声をかけられる。

自然な笑顔で聞かれた僕は人口の笑顔で答える。

心と逆のことをするととても疲れる。

空しい人間だなと思う。


そう思うけれども割り切ることができない。

性格なのか癖なのかはもうどうでもいい。

何度も直そうとしたけれど無理だった。

だからもう諦めているんだ。

空しい人間だなと改めて思う。


みんなからどう思われているんだろうか。

そんなことを考えても何にもならないのに。

悪くは思われたくないという思い。

もしかしたら恥という感情なのかもしれない。

恥になることはしたことはないけれど。

湧き出てくるのはなぜだろうか。




ほら、どんどん悪いことを考える。

ほら、どんどん積み重なってくる。



日曜日が嫌いだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る