056_狭まる心、歩く勇気

常識で考えればこうなるはずだと

頭でっかちになってしまった

ここから動けなくなってしまった


振り向いて見た自分の足跡

歩幅がどんどん狭まっている


見えないほど向こうの僕は

一体どこに行ってしまったのだろう


今では足跡を作る勇気もない




小さな誰かの足跡を見つけたが

一歩一歩がとても狭く薄い

こんなに弱いのは初めてだ


辿ってみても辿ってみても

小さな誰かを見つけられない


見えない誰かを追う僕は

一体どうしてしまったのだろう


気づけば足跡を作っていた




ようやく見つけた

君は一体誰なんだい

指をさされたのは僕だ

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