スランプ脱出したときの心情を喧嘩ばかりするけどなんだかんだ仲直りするカップルの少女風に書いてみた。

 出会ってから辛いことばかりだった。 毎日毎日責められているみたいに息苦しくて、自分自身を否定されているようで。


 ただただ『貴方』だけを求めて求めて求め続けることでヒリヒリと心が乾いていく。


 良かったと思えたことなんて数えられるくらい。 それだけを心の燃料にして続けていくのはもう限界なの。


 何度も涙を流して…頑張るのも疲れちゃった。


 もう終わりにしましょう? 『貴方』は私にはとても眩しくて大きくて、最初から求めようだなんて荷が重かったのよ。


 そう決意したというのに一週間過ぎれば気になって。


 一ヶ月も立てばあの人のことばかり思って心が締め付けられていく。


 そして数ヶ月も立てば何も手につかない。 


 街を歩いても、誰かと話していても、テレビも音楽も全てが脱色されているように味気なく見えてしまう。


 辛い。 苦しい。 まるで楽しいという感情がまるっきり無くなってしまったみたい。


 助けてほしい。 誰か。 いや誰でもいい。 何でもいいからこの空っぽで寂しさとも違うこの想いを誰か救って…お願い。


 駄目。もう耐えられない。 どんな言葉をかけることも何も決められないけれど

『貴方』の元へと走り出す。


 部屋に入り、ノートパソコンのスイッチを入れれば、自然と言葉が少しずつ溢れてきて、それを指先で打っていく。 


 『貴方』と離れていた期間のせいで最初はギクシャクとしているけれど、確実にでもとめどなくそれは心から出てきてしまうの。 次から次へと。


 なんて不思議。 あんなにも辛くて不毛にも思えた関係。


 いまだってしゃくりあげるように断片的に出てくる言葉を指先でかろうじて繋げながらもそれでも心は幸せに満ちていく。


 私の世界に色が戻ってくるのを感じて、そしてやっぱり確信してしまう。


 やっぱり私にはこの人しかいないの。


 この先のことを考えれば不安しかないことはわかっていても、それでも離れることは出来ない。


 まるで一本の糸でつながるように離れることができない。 いいえ、離れたくない。 


 たとえこの道の先が不幸へと繋がるとしても私は後悔しない。 絶対にしないの。


 だって『貴方』へと捧ぐ言葉を考えて、打ち込むだけで無くなってしまったと思えた涙が出てきて声も震える。


 嬉しくて。 嬉しくて。 辛さも悲しみも恐怖でさえもいまではそれらが逆の意味となって私の心を埋めていく。


 ああ絶対にいつまでも『貴方』のそばに居たい。 死が私達を別つその刹那まで。





 以上。 大スランプを乗り越えて久しぶりに文章が書けた時の喜びをいつも喧嘩しては別れる別れないと言っている少女風に書いてみました。

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