【海外ドキュメンタリー】 クィア・アイ
海外のドキュメンタリーは、ネタを集めるのに最適だ。
誰も注目しないからである。
中でも、ネットフリックスで見られるリアリティ番組
『クィア・アイ 外見も内面もステキに改造』
は、特にオススメである。
非モテの男女を美しく変身させて、人生観を変えちゃおうという番組だ。
エスコートするのは、五人のゲイ。
アントニ・ポロウスキは料理・ワイン担当。
タン・フランスは、ファッション担当。
カラモ・ブラウンは、カルチャー・ライフスタイル担当。
ボビー・バークは、インテリアデザイン担当。
ジョナサン・ヴァン・ネスは美容を担当する。
彼ら五人を、"ファブ5"という。
個人的に好きなのは、タンの美意識だ。
日本人の非モテを救う
『クィア・アイ in JAPAN』
の第3回にて、タンは
「依頼者自身に」着たい服を選ばせた。
いつも着ている服ではなく、気に入ったものをチョイスしてほしいと。
普通のファッションチェック系なら、ありえない。
コーディネーターが選んだ服を着せるはずだ。
しかし、タンは相手の主張に合わせた。
依頼者が、「身体のラインを見せることに抵抗がある」ためである。
試着の前に、タンは
「あなたを世界一幸せにしてあげるけれど、あなた自身に自分の魅力をちゃんと見てほしい」
と伝える。
依頼者が「自分を隠すために服を着ている」と感じたからだ。
結果的に、下品ではないがくびれを主張できるファッションに仕上がった。
依頼者を納得させることにも成功している。
コーディネーターとしての意見を踏まえつつ、相手の判断に委ねることは、なかなかできないと思う。
どうしても、「ああしなさい」「こうしなさい」といった「教え魔」になりがちだ。
タン自身も、依頼者はヒップラインが見える方が魅力的だと感じている。
しかし、意見を押し付けない。
相手をその気にさせてから、どうしたいか考えさせる。
このように、あくまでもプロとしての目線を持ちつつ、相手の自主性に任せるケースが多い。
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