『鬼平犯科帳』の料理を現代で再現するシリーズ。

　シリーズ屈指の名作と名高い、ガッツ石松さんゲストの回、

『明神の次朗吉』

　で出てきた軍鶏（シャモ）鍋の再現がうまそう。

　左馬之助が友人を看取って預かりものを渡しに来た次朗吉を、鍋でもてなすのである。

「元盗人」と知らずに。

　現代のおダシを使って再現していたが、鶏のすき焼きみたいなカンジ。

　当時のダシとみりん・酒だけの味付けでも再現していらした。

　本編だが、次朗吉役のガッツさんがそれこそ「がっつ」いて食ってるシーンもまたうまそうなのだ。

　酒のお椀を両手で持って、ガーッと飲み干すのである。

　野蛮なんだけど、キレイに食うのよ。

　あまりにうまそうすぎて、DVDまで借りてしまった。

『一本眉』の回では、おかゆだけ。それに酒がついて。

　盗人とわかっていながら、おかゆでもてなし介抱する鬼平。

　たしか、朝まで飲み明かすんだっけか。

　言葉の少ない台詞回しだけなのに、緊迫感があってすばらしい。

　いやあ、たまらねえ。

　また、オレは酒が飲めないのだが、「芋酒」が出た回はうまそうだったなぁ。

　後に、『剣客商売』で秋山大治郎の主食である「根深汁」こと「具がネギだけの味噌汁」なども再現している。

　かつて、「ニコニコの良心」とタグ付までされていた作品。

　今でも、動画はニコニコに残っている。

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