【ラノベ】 ひげを剃る。そして女子高生を拾う。
酔った勢いでJKを家に匿うことにしたおっさん。
しかし、年上好きという属性のおかげで、手を出さずに済んでいる。
とはいえ犯罪なのは事実だ。
が、少女は離れる気配もなく、主人公もワケあり少女をほっとけない。
オレはたいてい、どの小説も読むのに二時間以上かかる。
なんでか知らないけど、この本は二時間弱で読める。
問題作でありながら、アニメ化もされた。
実際、インモラルな内容過ぎて物議を醸したそうだ。
この話は、説教できるほど人間の出来た人物なんて、ほぼ一人も出てこない。
アンチも、キャラの人間性ばかり論っている。
ほぼ全員がいびつで、良識なんて溝に捨てている。
取り繕っているが、結局は全員がアウトローな印象を受ける。
だからこそ、
「お互いにとってかけがえのない相手だったのだ」
と思わせる作品だ。
ヒロインにとって主人公が大事な人だったのも、そういういびつな人間だったからだ。
取り繕わない。自分の弱さは平然とさらけ出す。かといって善人ではないし、その自覚もある。
だからこそ、ヒロインの胸を打ち、共に行きたいと願った。
取り返しのつかないことで、全部が壊れてしまった関係性。
それを埋め合わせるように、いびつな人同士がガタガタのパーツをかけ合わせながら生きている。
そう思わせてくれるリアリティを感じさせた。
生きるためのヒントなんて、どこにも書かれていない。
ただ、
「人はどうしても、大なり小なり誰かと関わって生きている」
と思わせてくれる一冊だ。
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