結婚も幸せも人生も何も分からん

前話の経緯を。

しばらく低め安定みたいな(低めでもない。いい感じで安定していたように思う)メンタルが、発作のように落ちた。

別にそれは慣れているので良い。

原因も、恐らくは職安の失業保険受給のための説明会に行くという、仕事の何歩も前のイベントという体たらくではあるが、「仕事」トリガーなのではと検討はついている。


仕事を探せ探せと言ってくる同居人が、リクナビを見ている私に「夜にやらん方がいいと思う」などと仰るので、お前が探せ言うたんやろがい100%気に入るスタイルでやらんと文句言うんか?なんなんや?と既に喧嘩腰だったのもある。

毎度申し上げるが生活費は払っている。加えて申し上げれば洗濯と晩飯は私が担っている。あと髪の毛が床に落ちてると、「髪の毛落ちてるね」と言われる。拾えば無くなると思うで?


このあたりのことも、別にそこまで問題に思っている訳でもなくて。食事の後片付けはガスコンロ拭くところまでやりはるし、食器洗うのは食洗機(音がデカいからあまり好きになれない)を買って嬉嬉としてセットから食器を元のスペースに片付けるまでしてはる。

お風呂洗ってなくても自分で洗うし。排水溝も。ゴミ出しもトイレ掃除も。お茶は無くなったら作る。

洗濯物畳むときは私の分も畳もうとしてくれるし。


喧嘩になって「妻でも母でもないので今日は晩ご飯作りません」と言えば、「失敗したけど食べる?」とカルボナーラを差し出してくる(失敗した物を喧嘩した相手に勧める神経の強さ)


よしよし、良いところも挙げられているな。ちなみに食洗機も折半だ。

そういうのはまぁ、話し合いとか折り合いとかでいい。


ただ、それはもう無茶苦茶に疲弊して床でグジグジやってる相手に180cm上から「辛いん?」とか言われても何も寄り添われてないなとか、返事がなかったらそのまま自分の部屋に引き上げるとか、そういうところが、『二人なのに一人よりもずっと孤独』だと、私は思う。

もう嫁にも行かんのなら、式を挙げるならドレスを着るのならと思って伸ばしてた髪を切ろうとハサミを持ったら速攻で取り上げられて、声を荒らげるから、過換気症候群を引き起こすも、溜め息をつかれて放置されるとかさ。いやそりゃすぐおさまるのは知ってるけど。


自室の鏡台の前でハサミを持ったら今度は止められなくて(こないだ綺麗に切ってもらったのに切るん?とか、的外れなことを言っていた)、毛束を2回3回と切り落としていたら、「あ、これ試し行動か」と気付いてどうでも良くなった。

だって、ほんとにやるなら自室に篭ってらっしゃる間にやればいいもんね。

試し行動失敗するとか、それはそれで悲しいものがある。悲しい。

その後、普通に粘着テープで散らばった髪の毛自分で片付けて、布団入ったもんね。

うちはシングルベッドを二つ並べるスタイルだけれど(私は寝室を分けたかったが反対されたため)、スマホ見てはるなーと思って何見てるの?と聞くと


「ギリシャの歴史」


ギリシャの歴史ー!

今?今見るギリシャの歴史。

どっちが頭おかしいかいい勝負してんなこれ。


「余裕やね」

「いや、見てたらちょっと落ち着くというか……。困ってるよ」


あなたはあなたで落ち着くことするから、私は私で何とかせい僕が困るから、ってとるよ、今の私は。


逆プロポーズを何回かして、「あ、いいやもう一人で生きていくことにしよう。この人とは別れたくなったら別れよう」とそう思って、それでもプロポーズをされて、受けたけど、

「一人で生きていくことにしよう」

という、心構えに変わった私となら結婚出来ると思ったってことだったのかもしれないなぁ。

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