第468話 幽霊ビル

 車は西武沿線、上井草駅から程近い、雑居ビルへ到着した。

 廃墟なのかと思うくらいボロい様相だ。


「フフ……ここよ! ここ💕💕」

 ピンクに引き吊られるように中へ入った。


「何だ! 幽霊でも出そうなビルだな!!」

 今にも壁が崩れて来そうだ。

 

「大丈夫よ! そしたら鬼○郎君、呼ぶしィ~💕💕」

 甘えるような口振りだ。

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