第432話

 『チン』と涼やかな鈴の音が響き、エレベーターがゆっくりと停止していった。


 まだ途中の階だろうか。ドアが開くと、若い主婦らしき女性二人が、キスをしているボクらを見て驚きの表情を浮かべた。


「ゥ~…、ヤ、ヤバい…よ……

 ピ、ピンク…💕」

 ボクの心配を他所よそに彼女は舌を絡め、下半身を密着させてきた。

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