第415話

 【罠】だ。

 誰かが、ボクをめたのだ。


 真島を刺した血塗ちまみれのナイフを失神していたボクに握らせ、犯人に仕立てようとしたのか。


天司ヒロ君! 早く逃げよォ~ー!!」

 ピンクはボクの手を引き、この場から逃亡しようとした。

「え……」

 その時、トイレに入ってくる男たちとすれ違った。

 鼻ピアスをしたキツネ目の男だ。

 彼はボクの腕に血が、ベットリ着いているのを見た。

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