第360話

「そ、それは…、真神天真の事か……」

「ええ…、違うのですか……」

 うかがうような眼差しだ。


「うゥ~ん……」

 曖昧に頷いた。


 父親の真神天真が、この病院に入院している事すら、ついさっき聴かされたのだ。


 だが、岬 優真の母親を見舞いに来た事は秘密にしておきたい。


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