第273話

「もう用件済んだの……」

 舞美はスマホの通話を切ろうとした。

「あァ……」


「ねぇ…、マジで、友達のかたき討ちなンてする気…!?」


「ン…、まァ~……」 

 曖昧に応えた。

 周辺を見回すと見覚えのある光景だ。確か、この近くに帝聖病院があったはずだ。


「そのヒト…、赤い《レッド》蜘蛛スパイダーのメンバーなの……!?」

「え、どうして……」

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