第53話

 その時、やっと助け船を出すようにリアが、横から声を掛けてくれた。

《もう、お風呂が沸いたと思います!!》


「え……!?」

 その瞬間、シェリーの脚が止まった。

 

「あ、あァ~…ありがとう……」

 ボクは震える声で礼を言って、シェリーの隙を見計らった。



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