第387話 今日の言葉

いかれる奴隷の勝利


■解説■━━━━━━━━━━━━


ときに怒りは

大きな流れをつくる。


世を変え、人を変え。

常識という名の非常識をも変える。


古くは肌の色や瞳の色。

さしづめ現代いまなら

正規・非正規雇用の不平等など。


些細なちがいで

人は人を差別し、

いたずらに優劣をつけたがる。


機に乗じ、

できれば自身に都合よく。

都合よく全ての流れを引き寄せたい。


だから、

毛色の異なるその者を、

“異端”とみなすやいなや攻撃す。


その不条理。

理不尽さたるや。


やられた者の魂は、

打ちえられた怒りはやがて…


その身、その身体を目覚めさす。


さしづめ、

天変地異を起こすかのごとく。


いかれる魂が、世を変える。

根底から、仕組みから変え…る。


否、かつて繰り返された。


歴史のうずに巻き込まれ、

何度も何度も繰り返された。


レジスタンス

革命レボリューション


人がこの世界に生まれ落ち

悠久ゆうきゅうの営みの末、たどり着いた。


押し付けられた古い価値観に、

いかり、たけり、あらくれろ!


ノアの方舟の世のように、

まさらに洗う時代ときがきた。


怒りを武器とせ、立ち向かえ!


されど

人が人としてあるべき

“英知”と“理知”を忘るるな!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


この世は怒りの力を源泉に、

何度も何度も繰り返し、

また、何度も何度もよみがえる。


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今日も1日、すこやかにおすごしください。

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