第381話 今日の言葉

賢者と愚者の境目


■解説■━━━━━━━━━━━━


ほんの200年ほど前。


東欧州にあるプロセイン王国に生まれ、後のドイツ首相となった「オットー・フォン・ビスマルク」は言った。


『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』


意訳すると…


“愚者だけが経験(のみ)から学ぶと信じている。本当にさかしい者は(最初から)『間違わないため』に、他人の経験から学ぶことをする”


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先人の経験を観察し、

“良い”結果が残った理由を分析する。


技術を学び、

知識を増やす。


そして自分なりにトレスする。


たしかに

何も知らないで始めるよりずっと

理解度も熟練度も上なのだと思う。


でも

他人の経験をなぞるだけではダメ。


足りないこと

知らないこと


たくさんある。

たくさんあるのだと。


予定調和の上に進歩はないと知れ。



先人の経と知を辿り、

そこからあなたのオリジナル。


いっぱい試した方がいい。

少し、否、かなり間違っていい。


たくさん失敗していい。

経験を積み重ねるがいい。


他人のトレスはあなたじゃない。

そこから抜けて新たな道へ。


本当の賢者とは、

歴史を学び守りつつ、

まだ見ぬ未知へと進む冒険者。


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今日も1日、すこやかにおすごしください。

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