第320話 今日の言葉

優しいと似てる

けど非なる

気弱さ


■解説■━━━━━━━━━━━━


優男という言葉があるように、

“気弱く大人しげなこと”と

“優しそう”は似ている。


けど、

本当に“優しい”のとはちがう。

ちがうもの。ちがうもの。


穏やかで大人しげで

物言わぬ姿は、

一見、とても人格者にも見える。


だけど、

大切な場面で

主義主張を述べられないなら

それはただの気弱さにすぎない。


守りたいもののため、

そして己がため。

言葉と手足を動かす人こそ

優しい人であるものだ。


家族や友。

あるいはモラル。

あるいは正義とプライド。


守りたいなら突っぱねる。

守りたいから喋る。動く。


此処ぞというとき動けない。

嵐がすぎるのを待つ。


そんな人は優しくなんかない。

ただの臆病者で。


弱さと優しげを履き違えてる。


真に優しい人とは

自己にきびしく、

他者に、身内に、

目配せ気配り絶え間なく。


優しさと似て非なる

気弱さに気づきなさい。


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今日も1日、すこやかにおすごしください。

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