海
こころが悲鳴を上げていた。
電車を降りて
そのまま海へと向かう
波をみた
波の音をきいた
遠くで
ヨットの帆が風にはばたいている
答えは何一つ見えず
ひとの気持ちがよく分からないまま
家まで歩く
半年ぐらいして
いろいろな出来事があり
ひとに助けられ
こころが
焼きたてのケーキみたいに
また
ふんわりしてきた
目を閉じて
冬の海を
イメージしてみる
思い出せない…
体の冷たさと心の寒さは
はっきりと覚えているのに
結局、わたしは
海なんて
すこしも見てなかったんだ
ごめんなさい……
また、夏に来ますね。
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