第19話

「昆太ちゃん、Qが欲しくなったでしょうぢゃん。ちょっとだけぢゃん。あんたも好きぢゃん。・・・。足りないなら、もうちょっと、ドバーっと、ドーバー海峡っといってもいいぢゃん。」


 深紅のツインテールを揺らす木憂華の白衣の下からは、黒い下着が見えてきた。小学生と言っても小学千年生らしさの表れか?


「スゴイ!これがロリの潜在的の発現か!ロリお嬢様の泡吹き気絶シーンなんて、めったに拝めないし、ロリ変態博士のちょとだけよ攻撃は、ロリ王には保存用アイテムだ!ボクは、ボクは幸せ者だ~!バタン。」


 赤ブルマ姿の変態ロリ王昆太は、前のめりに倒れて悶絶死した。


 昆太と入れ代わりに吝奈が立ち上がると、いきなり口の中に手を入れて、牙を引きちぎった。


「吝奈ちゃん!歯を抜いて、いったい何をするんだよ。」


 心配そうに吝奈に声をかける箱子。


「痛いでちゅわ。でもなんだか、こうしないと気がすまないって、いうか、こうすべきだと体が要求してくるのでちゅわ。ほらほら立ってきましたわ!」


 吝奈が手にしている牙はみるみるうちに大きくなり、自分の腕ぐらいの大きさにまで成長した。


 吝奈はその牙を振り回した。牙の先からは、レーザー光線のようなものが発射され、周囲の木を何本も切り倒した。さらに、レーザーは勢い余って、倒れた木々をバラバラに切り裂いた。


「この力はいったい何?何が起こったんでちゅの?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る